イタリア料理を代表するパスタ。スパゲティを筆頭にマカロニやペンネなど、今や日本人の食卓にも欠かせない存在です。古くからイタリアでは食事にワインはつきもので、共に広まってきた歴史があり、当然パスタとワインの相性も抜群。
パスタの味を決める大きな要素はソースなので、合わせるワインはソースのタイプによって考えましょう。
目次
パスタ(トマト系)の基本ワインペアリング
トマト系パスタはトマトを具材と一緒に炒めてパスタに絡めます。完熟した真っ赤なトマトにはグルタミン酸がたくさん入っているため、うま味が強く具材の味をまとめてくれます。そのため白ワインやロゼワインだけでなく、より味の濃い赤ワインとのペアリングも美味しく楽しめます。
パスタ(トマト系)の具材別おすすめペアリング
トマトソース(ポモドーロ)とワインのマリアージュ
シンプルなトマトソース(ポモドーロ)には、辛口ロゼワインや明るい色をした赤ワインが合います。中でもイタリアのサンジョヴェーゼとの相性の良さは折り紙つきです。ワインの持つ酸味がトマトの旨みや甘味を最も引き出してくれます。
アラビアータ とワインのマリアージュ
ピリッと唐辛子が効いたトマトソースベースのアラビアータには、スパークリングワインを合わせると、泡の刺激が辛味をまろやかに感じさせてくれます。トマト味に合わせてロゼスパークリングや赤の微発泡がおすすめです。
ペスカトーレロッソやボンゴレロッソとワインのマリアージュ
魚介たっぷりのペスカトーレロッソやアサリの出汁が美味しいボンゴレロッソには、ミネラル感のあるロゼワインが合います。海に囲まれたシチリアで育ったこのロゼは魚介を使ったトマトベースのパスタにぴったり。
ボロネーゼ(ミートソース)とワインのマリアージュ
お肉や野菜をじっくり煮込んだボロネーゼ(ミートソース)には、もう少し色の濃い、ミディアムタイプの赤ワインが合います。羊や鹿のようなクセのあるお肉を使ったり、スパイスを効かせたり、濃厚に仕上げたボロネーゼならば、重めの赤ワインも合います。しっかりした果実味と渋味の中に、ほどよい酸味もあるほうが、よりマッチします。
ソースの味わいを優先的に考慮しつつ、具材やパスタの種類しだいで、合わせるワインも広がります。ぜひお好みの組合せを探してみてください。