イタリア料理を代表するパスタ。スパゲティーやマカロニやペンネなど、今や日本人の食卓にも欠かせない存在です。イタリアでは食事にワインはつきもので、共に広まってきた歴史があり、当然パスタとワインの相性も抜群。
パスタ(クリーム系)とワインの基本ペアリング
野菜、きのこ、鶏肉、魚介等、具材の幅が広く、生クリームがあれば簡単に作れる王道のクリーム系パスタ。ソースのクリーミーさに合わせて、乳酸発酵(※)によるまろやかさや、ほのかに樽香のある、少し厚みのある白ワインがぴったりです。具材によっては樽熟成の赤ワインまで楽しめます。
※乳酸発酵とは、マロラクティック発酵とも呼ばれるもので、ワイン中のリンゴ酸が分解されて乳酸になることで、酸味がまろやかになります。
クリームパスタはいろいろな具材と合わせられますので、具材別にワインペアリングを考えてみましょう。
フンギ(キノコ)パスタのマリアージュ
身近な食材でも美味しく作れるのがクリーム系パスタの利点ですが、トリュフやポルチーニ等のフンギ(キノコ)を使った贅沢なクリーム系パスタは香りが高く絶品、贅沢系ワインとの相性が高まります。ふくよかなシャンパーニュやオーク樽熟成したワインに負けません。熟成したワインの複雑な味わいが、食材の香りや旨みと同調して、至福のマリアージュとなるでしょう。
チーズ、卵、ベーコンパスタのワインマリアージュ
生クリーム主体のソースにさらにチーズや卵が加わった、濃厚なこってりクリーム系パスタには、コクのある白ワインだけでなく、樽で熟成させた果実味の強い赤ワインもペアリングできます。カルボナーラであれば、ベーコンの風味や、ブラックペッパーのスパイシーさが赤ワインと同調します。ゴルゴンゾーラソースであれば、塩味の強さや全体のボリューム感を赤ワインが受け止めてくれるイメージです。
クリーム系パスタの中にも、色々なマリアージュがあります。ぜひお好みの組合せを探してみてください。