トマトやきゅうり、パプリカといった夏野菜をオリーブオイルと塩を加えて作った「飲むサラダ」ガスパチョ。夏の暑さを忘れさせてくれる南スペイン発祥のこの料理はワインとの相性もよいのです。
目次
ガスパチョとは
ガスパチョは、スペインのアンダルシア地方で生まれた伝統的な冷製料理です。冷製スープと言われることもありますが、水を加えず野菜の水分だけで加熱もしないことから、「飲むサラダ」と表現するのが適切でしょう。爽やかな酸味が食欲を引き立ててくれる、夏バテ防止にはぴったりの前菜です。今ではフランス料理でもヘルシー志向の夏の一品として取り入れられています。
元々南スペインの料理なのでワインとの相性が悪いはずがありません。暑い日本の夏にはうってつけの、ガスパチョとワインのマリアージュを楽しんでみませんか。
アンダルシア風ガスパチョとワインのマリアージュ
スペイン風のガスパチョで、ガスパチョといえば、こちらを思い浮かべる方が多いでしょう。サラダに使う夏野菜(トマト、キュウリ、パプリカ、セロリ、玉ねぎ等)にドレッシングの材料(オリーブオイル、ワインビネガー、塩コショウ、ニンニク)を加え、フードプロセッサー等を使ってピューレ状にした前菜です。パンをちぎって一緒に回すとさらにとろみとボリュームが出ます。スペインではニンニクを使うことが多いですが、ニンニク抜きでもあっさりと美味しく作れます。
トマトがベースなので、その酸味にあわせて、辛口ロゼがぴったりです。夏野菜のニュアンスにもロゼは相性抜群です。また、スペインのスパークリングワイン、カヴァもさっぱりとしたペアリングでおすすめです。
ポルトガル風ガスパチョとワインのマリアージュ
ポルトガル風のガスパチョは、ピューレ状にせず野菜を角切りにするだけなので食べ応えもあり、パンも食感を残したものが多くあり、ワインにも合わせやすいのが特徴です。まさに食べる野菜スープなので、野菜の優しい風味に合わせて、爽やかな白ワインが合うでしょう。ビネガーが効いた味わいなら酸味のあるワイン、ハーブが効いた味わいなら香りのあるハービシャスなワインが合うでしょう。
魚料理のソースとして楽しむガスパチョとワインのマリアージュ
ガスパチョをソースとしていただく方法。ピューレ状も角切り野菜のガスパチョも、お魚料理のソースにしても美味しくいただけます。魚のカルパッチョならミネラル感のある白ワイン、グリルなら少しコクのある白ワインが合うでしょう。
肉料理のソースとして楽しむガスパチョとワインのマリアージュ
同じくガスパチョを肉ソースに使う場合は赤ワインも合わせられます。ただ爽やかさを活かしたいので、あまり濃いワインは避けて軽やかな赤ワインとペアリングしてみましょう。
いかがでしたか。オリーブオイルと塩だけのシンプルな味付けですが、野菜の風味がワインにぴったり。夏の暑い時期には是非楽しんでください。