牛肉を季節の野菜とトマトで煮込んだ牛肉のトマト煮込み。濃厚なビーフシチューと違い、旨みはありつつもトマトの酸味によってさっぱりとした味わいです。軽めの赤ワインやしっかり目のロゼワインとも好相性のメニューです。
牛肉のトマト煮込みとワインの基本ペアリング
ベースの材料は塊、もしくは薄切りの牛肉とたまねぎ、そしてホールトマト。さらに季節に応じて、春なら筍やブロッコリー、スナップエンドウ。また夏ならパプリカやナス、ズッキーニ。そして秋はきのこやごぼう、冬は根菜類。牛肉とトマトからの旨みに加え、旬の野菜を加えることでより味わいが深まります。牛肉とはいえトマトの酸味によってさっぱり目の仕上がりで、軽やかな赤ワインが合います。濃いめの赤ワインと合わせたい場合は、トマトを控えめにして少しバルサミコを加える。あるいは、バターや生クリームなどで脂肪分を補うとバランスが取れます。また春や夏なら、色が濃いしっかりめのロゼワインも良いですね。
赤ワインと牛肉のトマト煮込みのマリアージュ
トマトを生かした牛肉のトマト煮込みなら、ワインも酸がきれいに表現されているタイプがよく合います。フランスならボジョレーやブルゴーニュ。イタリアならキャンティ。またドイツやオーストリアなど透明感のある赤ワインが向いています。
トマト控えめ、濃厚な仕上がりの牛肉のトマト煮込みなら
一方、トマトを控えめにして牛肉をたっぷりと使用する。また最後に生クリームを加えるなど、濃厚に仕上げれば、もう少ししっかりしたタイプの赤ワインもおすすめです。

ロゼワインと牛肉のトマト煮込みのマリアージュ
初夏から夏場にこの料理を作るなら、フレッシュなトマトもぜひ使いたいもの。仕上げに少しオリーブオイルを垂らしたりするとぐっとロゼワインとの相性が良くなります。
薄切りの牛肉を使えばあっという間に仕上がり、塊肉を使えば豪華にちょっとお祝いの席にもぴったりの牛肉のトマト煮込み。牛肉を使いながらもさっぱりとした味わいで、軽めの赤ワインがすいすいと進みます。季節ごとに違った味わいが楽しめるのでぜひレパートリーに加えてみてくださいね。