牛肉を季節の野菜とトマトで煮込んだ牛肉のトマト煮込み。濃厚なビーフシチューと違い、旨みはありつつもトマトの酸味によってさっぱりとした味わいです。軽めの赤ワインやしっかり目のロゼワインとも好相性のメニューです。
牛肉のトマト煮込みとワインの基本ペアリング
ベースの材料は塊、もしくは薄切りの牛肉とたまねぎ、そしてホールトマト。さらに季節に応じて、春なら筍やブロッコリー、スナップエンドウ。また夏ならパプリカやナス、ズッキーニ。そして秋はきのこやごぼう、冬は根菜類。牛肉とトマトからの旨みに加え、旬の野菜を加えることでより味わいが深まります。牛肉とはいえトマトの酸味によってさっぱり目の仕上がりで、軽やかな赤ワインが合います。濃いめの赤ワインと合わせたい場合は、トマトを控えめにして少しバルサミコを加える。あるいは、バターや生クリームなどで脂肪分を補うとバランスが取れます。また春や夏なら、色が濃いしっかりめのロゼワインも良いですね。
赤ワインと牛肉のトマト煮込みのマリアージュ
トマトを生かした牛肉のトマト煮込みなら、ワインも酸がきれいに表現されているタイプがよく合います。フランスならボジョレーやブルゴーニュ。イタリアならキャンティ。またドイツやオーストリアなど透明感のある赤ワインが向いています。
ボジョレー 赤 (熟成タイプ)
ビオディナミ農法のぶどうから造られた軽やかな赤ワインです。熟成によりヌーヴォーよりも落ち着いた仕上がりで、可愛らしい果実感がありながらもガメイの奥行きのある味わいを感じられるオーガニックワインです。 詳細はこちら
希望小売価格
3,245円(税込)
¥5,500(税込)
和を思わせる個性派ピノ・ノワール
ブルゴーニュのピノ・ノワールとしては少しユニークで、海苔や醤油、鰹節など和の食材を思わせる複雑な香りが印象的。しなやかな果実味と長い余韻を楽しめ、和食との相性も抜群の1本
¥3,300(税込)
重すぎず、親しみやすいキャンティを目指した1本。
プラムやダークチェリーの果実香に革製品を思わせるアロマも。
カシスや紅茶のニュアンスにフレッシュな酸味が加わり、ほど良いタンニンと溶け合ったバランス良い仕上がり。
¥5,390(税込)
野イチゴやプラムの可愛らしい果実味に、ハーブや甘草の香り。落ち着いた酸味が上品な優しくも奥深い味わいのライトボディ赤はホッとする優しさ。年間生産量わずか1300本、日本での入手は奇跡とも言える希少なワイン
トマト控えめ、濃厚な仕上がりの牛肉のトマト煮込みなら
一方、トマトを控えめにして牛肉をたっぷりと使用する。また最後に生クリームを加えるなど、濃厚に仕上げれば、もう少ししっかりしたタイプの赤ワインもおすすめです。
¥4,840(税込)
30%をオーク樽で熟成させた、無清澄・無濾過の若々しい赤。採れたての果実を思わせる生き生きとした酸味と上質な果実味が調和した 、フレッシュでエレガントな飲み口が特徴のバルベーラ。
¥6,600(税込)
今も馬耕を続けるクリュボジョレーの畑が生む珠玉の赤
わずか3haの特級畑で育まれるガメイが紡ぐ宝物のようなワイン。柔らかな果実味とエレガントな酸、穏やかなタンニンが調和し、軽やかでありながら奥行きや深みのある味わい。和食にも寄り添う一本。
ロゼワインと牛肉のトマト煮込みのマリアージュ
初夏から夏場にこの料理を作るなら、フレッシュなトマトもぜひ使いたいもの。仕上げに少しオリーブオイルを垂らしたりするとぐっとロゼワインとの相性が良くなります。
¥3,520(税込)
シチリアの土着品種「ネロ ダヴォラ」単体で造ったロゼワイン。
甘酸っぱいスモモやアセロラを感じる香りに、しっかりとした酸味。
骨太のボディでお食事にも合わせやすい満足感のある味わい。
¥4,950(税込)
ロゼの概念を変える重厚なボディ。ハーブ、スモーキー、熟した柑橘、スパイスなど多彩なアロマ。スッキリ系とは一線を画す重厚なボディと収斂性を持つ、ロゼを極めた人にこそ飲んでほしいマニアックな一本
薄切りの牛肉を使えばあっという間に仕上がり、塊肉を使えば豪華にちょっとお祝いの席にもぴったりの牛肉のトマト煮込み。牛肉を使いながらもさっぱりとした味わいで、軽めの赤ワインがすいすいと進みます。季節ごとに違った味わいが楽しめるのでぜひレパートリーに加えてみてくださいね。
牛肉のトマト煮込み × ワイン よくある質問
基本の方向性は?
濃厚なビーフシチューほど重くなく、トマトの酸でさっぱり仕上がる料理。ワインは軽やかな赤が基本線です。
どんな赤ワインが合う?
酸がきれいに表現された赤が好相性。例:ボジョレー/ブルゴーニュ(ピノ)/キャンティ、透明感のあるドイツ/オーストリアの赤など。
もっと“しっかりした赤”に合わせたいときは?
トマトを控えめにし、バルサミコを少量加える、バターや生クリームでコクを補うなど濃厚に仕上げれば、バルベーラ・ダスティやクリュ・ボジョレー(レニエ等)のようなもう一段しっかり目の赤が合います。
ロゼはいつ合う?どんなロゼ?
春〜夏に作るならフレッシュトマトも活用を。仕上げにオリーブオイルをひと垂らしすると、色が濃いめで骨格のある辛口ロゼが映えます(例:シチリアのネロ・ダヴォラ、トスカーナのロザート等)。
季節野菜を入れる理由は?
旬の野菜(筍・ブロッコリー・ナス・ズッキーニ・きのこ・根菜など)を加えると旨みの層が深まり、軽やかな赤でも満足度の高いペアリングになります。
薄切り/塊肉で違いは出る?
薄切りなら手早く仕上がりデイリーに、塊肉なら少し特別な一皿に。どちらも軽やかな赤がすいすい進みます。
日仏の専門家によるボジョレーヌーヴォー2025のテイスティングコメント
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