春先になると店先を賑わす八朔、文旦、伊予柑、甘夏といった大ぶりの柑橘類。口直しやデザートとしてももちろん美味しいのですが、旬の野菜やチキンと組み合わせたサラダは爽やかな白ワインにぴったりの前菜になります。
はっさく(春の柑橘類)のサラダとワインの基本ペアリング
香りよく、爽やかでジューシーな八朔(はっさく)や文旦といった春の柑橘類とさっとゆでたスナップエンドウやブロッコリー、菜の花、そこにその日の気分でサラダチキンやエビ、ホタテなどを加えて、軽く塩とオリーブオイルで和えた柑橘のサラダ。キャロットラペ(にんじんのサラダ)と柑橘類も好相性です。
食材や味わいを考慮するとペアリングとしては、爽やかでスッキリとしたタイプの白ワインがよく合います。泡が強すぎないスパークリングワインもおすすめです。
春の柑橘類
こたつで楽しむ冬の温州みかんが終わりを告げ出す1月の終わり頃から、伊予柑やネーブルが登場し始めます。2月になると八朔、2月終わり頃からは不知火(しらぬい・デコポン)や文旦と続き、4月には甘夏や河内晩柑といった感じで、少しずつずれながら、重なりながら春は豊富な種類の柑橘類を楽しむことができます。
サラダには、酸味も適度にあり、実がポロッと内側の皮から外れてむきやすい八朔・文旦・甘夏あたりが使いやすいでしょう。そのまま食べたり、タルトなどデザートとして食べることの多い柑橘類ですが、鶏肉やエビや貝類との相性もとても良いので、サラダとして登場させると色味も美しく、食卓が華やぎます。
白ワインと柑橘類のサラダのマリアージュ
柑橘の爽やかさを損なわない、フレッシュで軽やか、香りが強すぎない白ワインを選びましょう。
スパークリングワインと柑橘類のサラダのマリアージュ
前菜にもぴったりなこの料理には、乾杯で用意するスパークリングとの相性も抜群。シャンパーニュのようなどっしりタイプのスパークリングだと柑橘類の香りが消されてしまうので、すっきり軽めのスパークリングワインがおすすめです。
ロゼワインと柑橘類のサラダのマリアージュ
チキンをしっかり使い、少しチーズなども加えてブランチがわりにするような、ボリューム感を加えたアレンジなら辛口のロゼワインもバッチリ。暖かい日のピクニックや、初夏の日差しを浴びながらテラスでランチするにはもってこいですね。
香りだけでも食欲がわいてくる春の柑橘類。旬の野菜とともにサラダにすれば、ワインとの相性抜群の料理に変身します。爽やかな白ワインやスパークリング、そしてロゼワインと合わせて、春の食卓に新しい色を添えてみてください。