コトコトと長時間煮込まれたお肉と野菜。ポトフはフランスの冬を代表する料理の1つで、さしずめ洋風のおでんと言えるでしょう。優しい味わいのこの料理には、コクのある白ワイン、穏やかな赤ワインがおすすめです。
目次
ポトフとワインの基本ペアリング
ポトフを構成するのは、肉(基本は牛肉ですが、鶏肉や豚肉、ソーセージや塊のベーコン、猪肉などもお勧めです)と一緒に煮る野菜、その両方のおいしさがたっぷり詰まったスープです。味付けも肉の臭みを消すためのローリエと塩、白ワインを少々加える程度ですので至ってシンプル、お肉自体も柔らかく穏やかな味わいとなるため、強い赤ワインだとバランスが取れません。
そのため、原則はコクのあるしっかりとした白ワインが良いでしょう。牛肉や猪肉、ソーセージやベーコンなど、強めの味わいのお肉を使ったポトフの場合は、軽めの赤ワインもお勧めです。記念日やお祝いの席を盛り上げてくれるスパークリングワインもいいですね。
ポトフとは|もっと詳しく
フランスでは13世紀にはもう食べられていたというポトフ。そもそもは骨のついた牛肉と季節の野菜をコトコトと鍋で煮込んだシンプルな料理です。フランスを代表する料理の1つであり、ビストロなどでもお馴染みの料理です。
日本の料理に例えるなら、まさにおでん。ストーブなどの上でコトコトと煮込んでおけば完成するポトフは、煮込んだスープを前菜に、お肉をメインに、一緒に煮た野菜を付け合わせにすれば、それで食事が完結することもあり、家庭でも人気のメニュー。美味しい粗塩やマスタードなどを添えていただきます。
白ワインとポトフのマリアージュ
鶏肉ならシャルドネ、少し樽のニュアンスがあっても良いでしょう。豚肉や牛肉なら、リースリングやピノグリなどがお勧めです。
鶏肉のポトフには
牛肉や豚肉のポトフには
赤ワインとポトフのマリアージュ
ソーセージや塊のベーコンを使ったポトフには、豚肉を加工したお肉と相性の良いガメイはいかがでしょう。また牛肉、猪肉のポトフに赤ワインを合わせるならエレガントで渋みが穏やかなピノノワールがお勧めです。
ソーセージや塊のベーコンのポトフには
牛肉や猪肉のポトフには
スパークリングワインとポトフのマリアージュ
ちょっとしたお祝いや記念日、仲間が集まる日にはスパークリングを開けたいもの。ポトフにはちょっと力強さも感じられるクレマンがぴったりです。
寒い季節にぴったりのフランス伝統料理の1つポトフ。もちろんワインとの相性はバッチリで、コクのある白ワインを筆頭に優しい赤ワインや豪華にスパークリングワインなどを用意して、お楽しみください。材料をお鍋に入れてコトコトと煮込むだけの手軽さです。真空保温調理器や自動調理鍋などを活用すれば手間要らずでほっこり美味しいメイン料理が作れますので、ぜひお試しください。