日本ではスイーツとしての印象が強いガレット(クレープ)。現地フランスでは、卵やチーズ、ハムなどが包まれた食事用とデザートの両方が用意されています。シードルとの相性はもちろんですが、ワインともよく合うメニューです。
目次
ガレットとワインの基本ペアリング
蕎麦粉の風味に親しみのある日本人ももちろんガレットが大好き。蕎麦粉の香りを楽しみたいなら、シードルのような優しいワイン、たとえば爽やかなスパークリングやバランスの取れた白ワインがおすすめです。
ガレットとは
フランス北西部・ブルターニュ地方の郷土料理であるガレットは、本来は蕎麦粉のクレープを指します。ブルターニュは英仏海峡と大西洋に面した半島で、小麦やぶどうが育たない貧しい土地だったからこそ生まれた、蕎麦粉のガレットとリンゴ酒シードルの組合せは有名ですが、もちろんワインやビールもよく合います。
日本でクレープ屋さんというと、甘いスイーツのお店のイメージですが、フランスのcrêperie(クレープ屋さん)では食事にはそば粉のガレット、デザートに小麦粉の甘いクレープがコース仕立てで出てきます。お手軽なランチとして、フランス中で親しまれています。
本場のガレットは、蕎麦粉のみで作った生地に、ハムやチーズや卵をのせて、薄くパリっと焼いたものがスタンダードですが、好みやエリアによって、海産物やクリーム、きのこなど生地や具材もバリエーション豊かに楽しまれています。
ガレット・コンプレット(卵、ハム、エメンタルチーズ)とワインのマリアージュ
最もポピュラーな「ガレット・コンプレット」。チーズやハムの塩味や旨味がワインによく合いますが、卵が半熟の場合はスパークリングや白ワインがおすすめ。しっかり卵に火が通った場合は軽めの赤ワインも合うでしょう。暑い日には少し冷やしたクラフトビールもおすすめです。
ガレット・ソーセージ(ミート系ガレット)とワインのマリアージュ
ミート系ガレットの中でも人気なのが「ガレット・ソーセージ」。肉の脂をしっかり感じられるので、ロゼワインがぴったり。ロゼの優しいタンニンが、生地と具材の味わいをまとめてくれるでしょう。
デザートのガレットとワインのマリアージュ
デザートに食べる甘いガレットには甘口スパークリングはいかがでしょうか。甘口を合わせることによって、どちらかの甘さを邪魔することなく、それぞれの甘さを堪能できる、似たもの同士を合わせるマリアージュのルールです。オーガニックワインの甘さはぶどう本来の甘さから来ているので、食べ飽きることなく、デザートのマリアージュを楽しめます。
いかがでしたか。小麦粉よりもヘルシーな蕎麦粉のガレット。沢山のサラダも添えて、ワインとの優しいマリアージュ、休日のブランチにいかがでしょうか。