温めた白ワインで溶かしたチーズをたっぷりとパンや野菜、ソーセージなどにつけて味わうチーズフォンデュ。合わせる飲み物はワイン以外あり得ません!
目次
チーズフォンデュとワインの基本ペアリング
白ワインをベースに使うので、合わせやすいのは白ワインですが、旨味とコクのあるチーズソースは赤ワインも合います。白なら香りのあるタイプやコクのあるタイプ、赤なら渋味のおだやかなタイプがおすすめです。ここでは、定番の具材ごとにご紹介します。
チーズフォンデュとは|もっと詳しく
温めた白ワインに削ったチーズを入れて煮溶かした料理、チーズフォンデュ。スイスの郷土料理として有名ですが、イタリアやフランス等ヨーロッパアルプス山中の寒い地方で食べられています。もちろんワインとはとても相性のいい料理です。
チーズを温めたワインで溶かし、そこに硬くなってしまったパンを浸して、柔らかくして美味しく食べるために工夫したのが発祥ですが、具材は自由です。日本でいえば気取らない鍋料理のようなもので、その土地のチーズと白ワインを使用するので、決まったレシピはありません。
最近では日本でもすっかりおなじみで、ホットプレートを使って気軽に作ったり、専用の鍋や串も手軽に手に入ります。美味しさはもちろん、大勢で楽しめる要素もあって人気のメニューです。
本場のスイスではエメンタールチーズやグリュイエールチーズを白ワインで溶かしますが、もちろん他のチーズでもフォンデュは美味しく作れますので、いろいろと試してみてください。ただしチーズによってはうまく溶けてくれなかったり、溶けてもすぐに固まってしまうこともありますから注意しましょう。細切りのピザ用チーズの場合、溶かしてもすぐにゴムのように固くなり、失敗することがあります。プロセスチーズだとうまく溶けないこともあるので、なるべくナチュラルチーズを選びましょう。また冷たいワインにチーズを入れて加熱するのではなく、十分に熱したワインにチーズを入れて弱火で溶かしてください。
バゲット(パン)のチーズフォンデュとワインのマリアージュ
もっとも定番の具材はバゲット(フランスパン)。アツアツのチーズをストレートに楽しめるので、ベースに使ったチーズの濃度に合わせて中程度~重めの白ワインがおすすめ。また、ベースのワインと同じもの、あるいは同じタイプで格上のワインを合わせるのも、マリアージュの基本ルールです。
茹で野菜のチーズフォンデュとワインのマリアージュ
バゲットの次に定番の具材といえば茹で野菜。ジャガイモ、人参のほか、ブロッコリー等には、香りのある白ワインはいかがでしょうか。果実味とコクをバランスよく備えたリースリングやゲベルツトラミネールは、チーズをまとった茹で野菜とぴったりです。
ソーセージのチーズフォンデュとワインのマリアージュ
ソーセージや茹でた鶏肉も、チーズと一緒に食べることによって、旨味とコクが深まり、ワインに合います。渋味の少ない赤ワインはいかがでしょう。
魚介のチーズフォンデュとワインのマリアージュ
エビやホタテ等の魚介もチーズソースとの相性は○。あらかじめ軽くソテーしたものがよいでしょう。ミネラル感とコクを持った白ワインはいかがでしょう。
いかがでしたか。定番の具材以外にも、食べきれなかったおかず等をぜひ試してみてください。少しの味噌を加えて和風に仕上げれば、より食べやすく、ワインも進みます。