鶏肉を赤ワインで煮込むブルゴーニュの伝統料理コック・オ・ヴァン。上品な赤ワインと合わせて鶏肉をいつもと違うご馳走に仕立ててみませんか?
コック・オ・ヴァンとワインの基本ペアリング
コックとは雄鶏のこと。雌鶏よりも肉質の硬い雄鶏を使って赤ワインで煮込んだコック・オ・ヴァンには、当然合わせるのは赤ワインです。ブルゴーニュが発祥ということもあり、繊細で鶏肉とも相性が抜群のブルゴーニュの赤が筆頭ですが、違う地方のピノノワールやガメイなどもおすすめです。
コック・オ・ヴァンとは|もっと詳しく
フランス語で「雄鶏の赤ワイン煮込み」を意味するコック・オ・ヴァン。ブルゴーニュ地方で生まれた料理で、元来は雌鶏よりも肉質が硬く、味の特徴も強めである雄鶏を美味しく食べるために赤ワインを使ってじっくり煮込んだことに端を発します。
日本で作る場合、手に入るならいわゆる若鶏ではない、親鳥を使うと本来の味に近くなるでしょう。もしくは、しっかりと運動して育てられた平飼いや地鶏の骨付きもも肉などがおすすめです。
付け合わせには、マッシュルームや小玉ねぎ(ペコロス)、にんじんにソースが絡みやすい平たいパスタやマッシュポテトが添えられることが多いです。
作り方は難しくない上に、日頃の食卓でお馴染みの鶏肉がよそ行きの風貌になり、ご馳走となって食卓を彩ります。ワインとの相性もとてもよく、クリスマスやパーティのお料理としてもおすすめの一品です。
コック・オ・ヴァンと赤ワインのマリアージュ
ベストチョイスはブルゴーニュのピノノワールですが、ブルゴーニュではない産地のピノノワールやガメイ、サンジョヴェーゼなどもよく合います。可能な限り、飲むワインと同じワインを使って煮込めば、間違いなくピッタリ合います。
ご馳走気分を味わうなら
¥8,030(税込)
赤ワインが主体のLadoix地区の中で北西に位置するLes Vris。
アロマ、味わいともにお互いの繊細さと複雑さの調和が綺麗に取れた
素晴らしい仕上がり。
優しく包み込まれるようなブルゴーニュの赤。
¥7,260(税込)
樹齢60年超の古樹が生む、深く力強い味わい
ピノノワールらしい果実やカシスのアロマにスパイシーなコク、長い余韻が魅力。無清澄・無濾過仕上げによる奥行きと重厚感が際立つ、噛むように味わうグルメなブルゴーニュ
豪華な時間を演出するなら
¥12,100(税込)
長期熟成タイプの骨格あるブルゴーニュ
フランボワーズや薔薇、紅茶の複雑な香りに、きめ細やかなタンニンとミネラル、引き締まった酸が調和。
時間とともに香りがいっそう広がる、ゆっくり味わいたい1本
¥8,580(税込)
長期熟成タイプの骨格あるブルゴーニュ
フランボワーズや薔薇、紅茶の複雑な香りに、きめ細かなタンニンとミネラル、しっかりした酸が楽しめる。
時間をかけるとより香りがあふれていく、ゆっくりと楽しみたい1本
ブルゴーニュ以外の選択肢も
¥6,600(税込)
今も馬耕を続けるクリュボジョレーの畑が生む珠玉の赤
わずか3haの特級畑で育まれるガメイが紡ぐ宝物のようなワイン。柔らかな果実味とエレガントな酸、穏やかなタンニンが調和し、軽やかでありながら奥行きや深みのある味わい。和食にも寄り添う一本。
¥5,280(税込)
絹のような舌触り、透明感のあるアルザスのピノノワール
繊細で丁寧に仕上げられたアルザスのピノノワール。カシス、ラベンダー、ブルーベリーのフレッシュな香りに、驚くほどの透明感と絹のような舌触り。柔らかな味わいで、根菜や和食との相性も抜群
¥3,300(税込)
重すぎず、親しみやすいキャンティを目指した1本。
プラムやダークチェリーの果実香に革製品を思わせるアロマも。
カシスや紅茶のニュアンスにフレッシュな酸味が加わり、ほど良いタンニンと溶け合ったバランス良い仕上がり。
フランスはブルゴーニュ地方の伝統料理であるコックオヴァンは、フランスの家庭でも手軽に作られるメニューの1つです。手軽に作れるのでレパートリーの1つに加えれば、ワインとのマリアージュも楽しくなりますよ。
コック・オ・ヴァン × ワイン よくある質問
基本の方向性は?
雄鶏(鶏肉)の赤ワイン煮込みなので、合わせるのも赤ワインが土台。
発祥にちなみブルゴーニュのピノ・ノワールが筆頭です。
ブルゴーニュ以外の選択肢は?
他産地のピノ・ノワールや、果実味と酸のバランスが良いガメイ(クリュ・ボジョレー)、サンジョヴェーゼも本文で挙げられています。
“煮込みに使うワイン”との関係は?
可能なら飲むワインと同じもので煮込む、または方向性を合わせると一体感が出て失敗しにくいです。
ご馳走感を出したい時は?
しなやかな酸ときめ細かいタンニンのブルゴーニュ上位キュヴェが映えます(例:ニュイの骨格あるスタイル)。本文の推薦例に沿って選ぶと安心。
カジュアルに楽しむなら?
果実味が素直で飲み心地の良いアルザスのPNやキャンティなど、軽やかな赤も好相性です。
温度の目安は?
赤は14–16℃程度のやや低め~適温で。煮込みの旨味と酸・タンニンが調和しやすくなります。
日仏の専門家によるボジョレーヌーヴォー2025のテイスティングコメント
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