ご馳走と言えば思い浮かべるものの1つビーフステーキ。ステーキというシンプルな料理だからこそ、素材によって味わいも大きく異なります。ここでは肉の種類に応じて合うワインをご紹介します。
目次
ビーフステーキとワインの基本ペアリング
国産牛肉の「A5ランクの霜降り肉」のステーキと、アメリカ産サーロインステーキ、オーストラリアのタスマニア産フィレステーキでは、同じビーフステーキと言っても違いは値段だけにとどまらず、何もかもあまりにも違い過ぎて、一括りにビーフステーキとしてワインとの相性を語るのが困難なほどです。
よく牛肉には赤ワインと言われますが、脂肪が肉全体に混じるA5ランクの霜降り肉にはむしろ白ワインとのペアリングの方がおすすめです。アメリカンビーフやオージービーフはやはりセオリー通り赤ワインがおすすめですが、肉の部位ごとにタイプが変わってきます。またソースによってもワインペアリングがガラッと変わります。
肉料理の横綱ビーフステーキ
肉料理の横綱「ビーフステーキ」。厚切りにした牛肉を焼いた料理の総称です。ただ肉を焼いただけのシンプルな料理ですから、材料の肉によって全く違った味わいに仕上がり、合わせるワインが変わります。
牛肉の輸入ができなかった時代は「ビフテキ」は清水の舞台から飛び降りる勢いのご馳走でしたが、輸入牛肉が一般的になったため、家庭でもちょっといい日の食卓に上るようになりました。
かんたんステーキソース
ステーキにはソースが付き物です。玉ねぎを炒めたり、ドミグラスソースを使ったりと、プロの味は多様ですが、家庭ではそんなに難しく考えることはありません。とてもお手軽なソースはこれ。数分間で作れます。
焼きあがった肉を皿に取り、フライパンに残った脂に赤ワインをたっぷり注いで煮詰め、バターとバルサミコ酢を加えてちょっと加熱して、最後に醤油。仕上げに黒胡椒を振って出来上がり。
ソースに使う赤ワインは料理用ワインではなく、もったいなくてもステーキと一緒に飲みたいワインを使うことで、マリアージュがバッチリと決まります。
それでは肉の種類ごとにステーキとワインのマリアージュを見ていきましょう。
国産霜降り肉のビーフステーキと白ワインのマリアージュ
国産A5ランクの牛肉は、脂肪分が肉全体に混じりまろやかな脂肪の甘さがあり、酸のキレと重みをもった白ワインとのマリアージュがおすすめです。
輸入牛肉のサーロインステーキと赤ワインのマリアージュ
牧場で放牧されて育った輸入牛のサーロインは、赤身の肉と脂肪が分かれているので、肉本来の味とビーフステーキの強さが最もはっきり出ます。この強さと同調するのは、酸、タンニン、果実味がしっかりした重めの赤ワインです。それらの要素がステーキの脂をいい具合に吸収してくれて、肉の本来の旨みが引き立てられます。
輸入牛肉のフィレステーキと赤ワインのマリアージュ
牧場で放牧されて育った輸入牛のフィレは、脂肪が全くなく上品です。そのため重厚というよりは優しさのある赤ワインとのペアリングがおすすめです。
せっかくのビーフステーキ、マリアージュを決めて存分に楽しんでください。
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