日本の食卓で大人気のハンバーグ。家庭でもレストランでも老若男女を問わず好まれています。牛ひき肉を使ったジューシーなこの料理には果実味豊かな赤ワインやソースによっては重めの赤ワインがよく合います。
ハンバーグとワインの基本ペアリング
ソースやアレンジが自由自在なので、ワインとの楽しみ方も色々です。ソースはかけず、そのまま、または塩胡椒で食べる場合は、果実味豊かな中程度の赤ワインが合います。ワインのストレートな果実味が、玉ねぎの甘味やお肉の旨味を引き立ててくれるでしょう。
ハンバーグとは
太古より切り落としの半端な肉を挽いて使う料理は世界中にあり、ひき肉をぎゅっと握り固めて焼くというのは肉食文化の中では誰もが考えること、大きいものはミートローフ、球形に仕上げればミートボールです。肉に混ぜる具材の工夫も世界各地で行われてきました。
ハンバーグは海外では通じない和製英語です。日本人の好みに合わせて独自に進化した最もポピュラーな洋食で、コスパのいいひき肉が日常のご馳走になり、 口の中に入れた時の食感と溢れ出す肉汁は、肉料理の醍醐味を感じられます。英語ではHamberger steak、ドイツ語ではFrikadelle、フランス語ではsteak hachéとなります。とてもポピュラーな料理で、フランスでは消費される牛肉の25%がsteak hachéだそうです。
トマトソースのハンバーグとワインのマリアージュ
トマトやケチャップを使ったトマト味のソース。トマトの酸味や甘味がジューシーなハンバーグにぴったりです。ソースをさっとかけるだけなら、酸味のある軽めのワイン、ソースで少し煮込んだ場合は酸味のある中程度のワインが合うでしょう。トマト味にはサンジョヴェーゼがよく合います。
デミグラスソースのハンバーグとワインのマリアージュ
デミグラスソースをかけたハンバーグや煮込みハンバーグには、中重~重めの赤ワインを選びましょう。デミグラスソースは、赤ワインが使われていて、トマトやバター等の複雑な旨みが時間をかけて濃縮されたコク深いソースなので、しっとりとなめらかなワインがぴったりです。スパイスなども入った複雑なソースなら、スパイシーなワインも合うでしょう。
和風ハンバーグとワインのマリアージュ
醤油やポン酢に大根おろしをかけた和風ハンバーグには、ロゼワインや軽めの赤ワインが合うでしょう。
いかがでしたか。ソースの違いだけでなく、チーズや目玉焼きを乗せたりして、色々なマリアージュを楽しんでみてください。