マドレーヌやクッキー、パウンドケーキ。バターなど油脂分を使って焼き上げた焼き菓子には、甘口ワインのほか、食後酒などを合わせてゆったりとした時間を過ごしましょう。
焼き菓子とワインの基本ペアリング
基本的に焼き菓子はスイーツが多いのですが、スイーツのような形をした塩味の焼き菓子(ケイクサレ、塩味のマフィンなど)も前菜やアペリティフのお供によく登場します。
甘い焼き菓子には、甘口ワインや甘口のスパークリングワイン、またポルトやコニャックといった食後酒も合います。一方、塩味の焼き菓子には、辛口のスパークリングワインやビールなどがぴったりです。
ヨーロッパでは休日のブランチやパーティなどで、焼き菓子やクラッカーなどと一緒にワインを楽しみます。本格的なディナーの前に軽めのアルコールとおつまみをいただきながら、おしゃべりを楽しむ時間 「アペリティフ=apéritif(話し言葉では略して、アペロ=apéroとよく言います)」は、特にフランスではなくてはならない習慣の1つ。
また、コース料理の最後に、コーヒーなどの温かい飲み物、もしくは食後酒と一緒に小菓子を楽しみます。フランスでは「可愛さ」「上品さ」という意味で “mignardises” (ミニャルディーズ)と呼ばれます。
甘い焼き菓子とワインのマリアージュ
バターを使ったマドレーヌやフィナンシェなどの甘い焼き菓子をアペロやパーティーで楽しむ場合は、華やかで優しい、甘口のスパークリングワインがお勧めです。
塩味の焼き菓子とワインのマリアージュ
ケークサレ(お惣菜風のパウンドケーキ)やクラッカーなど、塩味のものには、辛口のスパークリングワインや、ビールがおすすめです。
焼き菓子と食後酒のマリアージュ
食後の余韻を楽しみ、消化も促す食後酒には、アルコール度の高いものや甘いものが向いています。小菓子ともあう極上の食後酒をいくつか紹介します。