ニンニクとオリーブオイル、アンチョビで作った温かいソースで野菜をいただくバーニャカウダ。白ワインが基本ですが、ちょっとした工夫で赤ワインにも!
バーニャカウダとワインの基本ペアリング
バーニャカウダに合わせるワインは、野菜の美味しさを引き立て、アンチョビの旨みにも合う白ワインがおすすめですが、ひと工夫することで軽めの赤ワインにも合わせられます。また、バーニャカウダソースは野菜以外に合わせることもあり、合わせる食材でワインの幅も広がります。
バーニャカウダとは
ピエモンテの郷土料理、バーニャカウダ。イタリア語で「熱いソース」という意味で、テラコッタ(素焼きの)のポットで作るソースを温めながら、野菜につけていただきます。イタリア料理なのでもちろんワインとはよく合います。
野菜は、生のものと加熱したものを取り交ぜることが多いでしょう。基本的なソースは、みじん切りにしたたっぷりのニンニクをオリーブオイルで低温で煮て、最後にアンチョビを加えます。バターや生クリームを贅沢に加えたクリーム仕立てもよく作られます。
アルプス山脈とアペニン山脈に挟まれて冷え込むピエモンテ地方で、身体を温めてくれる冬に欠かせない家庭料理です。
白ワインとバーニャカウダのマリアージュ
パプリカやニンジン等の生の野菜や軽く茹でたカリフラワーやブロッコリーには、柑橘系のミネラリーな白ワインがよく合います。特に繊維質の多いセロリやキャベツ等はソースがよくからむことで、香り高いソーヴィニオンブランとぴったりです。
バターや生クリームを加えたクリーム仕立てのソースならば、コクのある白ワインで、ほのかに木樽風味のあるワインも合うでしょう。根菜類は特に合います。パンにつけていただく場合も、コクのあるワインがおすすめです。
赤ワインとバーニャカウダのマリアージュ
赤ワインを合わせたい場合は具材を工夫しましょう。オーブンでジャガイモや玉ねぎを丸ごと焼いたり、フライパンでキャベツに焼き目をつければ、赤ワインとの相性がアップします。ピエモンテの赤ワインがおすすめですが、重すぎない赤ワインであれば幅広く合うでしょう。バーニャカウダソースはお肉にかけても美味しく、その場合は赤ワインと是非どうぞ。
いかがでしたか。ピエモンテでは冬の料理ですが、季節の野菜とあわせて一年中楽しめるお料理です。野菜とワインの手軽で美味しいマリアージュです。