夏野菜の楽しみ方として、日本でも定番となってきた南仏料理ラタトゥイユ。一番の組み合わせは南仏のロゼワインですが、白ワインや赤ワインも愉しめます。
ラタトゥイユとは
南フランス・プロヴァンス地方の郷土料理で、ナスやズッキーニ、パプリカ等の夏野菜とトマトをタイムやオレガノ、ローズマリーといった南仏のハーブと共にオリーブオイルで炒め煮したものです。
温かくても、常温でも、冷たい冷菜としても美味しくいただけます。そのまま前菜にもなりますし、主菜の肉の付け合わせにも使えます。紀元前からのワイン産地、プロヴァンスの家庭料理で、もちろんワインとの相性は抜群ですので気軽に合わせてみましょう。
ロゼワインとラタトゥイユのマリアージュ
ラタトゥイユに合わせる定番ワインは地元プロヴァンス特産のロゼワイン! 濃いオリーブオイルで炒め煮し、十分に引き出された野菜の味とトマトのうま味には、さわやかさとコクを持ちあわせたロゼワインがよく合います。トマトと夏野菜の鮮やかな赤黄緑紺の色彩と淡いプロヴァンスロゼの組み合わせは、印象派のパレットにも通じる色彩感覚を楽しめます。
白ワインとラタトゥイユのマリアージュ
野菜本来の優しい味には優しい白ワインが合います。タイムやローリエ等の香りに合わせて、ソーヴィニヨンブラン等のハービシャスなワインも好相性です。
赤ワインとラタトゥイユのマリアージュ
ラタトゥイユを肉の主菜に添える場合は、肉のソース代わりになりますので、肉自体への塩コショウは抑えめにする方が無難です。肉の味にラタウイユのトマトと野菜の甘味と酸味と香辛料・塩味も加わり、お皿はパレットの絵具状態。重い獣脂ベースのソースではないので軽め~中程度の赤ワインでペアリングさせるのがおすすめです。
いかがでしたか。ラタトゥイユは保存もきくので、多めに作って、いつでも気軽にマリアージュを楽しんください。