冬になると日本人なら必ず何度か食べるであろう鍋。日本独特の料理ではありますが、もちろんワインとの組み合わせも楽しいもの。出汁や味付け、具材によって合うワインが異なります。
寄せ鍋とは
寄せ鍋の定義はなさそうです。単に「お鍋」と呼ばれることもあります。出汁を入れた鍋に野菜や魚介、肉などの様々な材料を入れて煮込んだ鍋は、具材に味が染み込んでいて美味しく、栄養たっぷりで身体も温まります。ぜひ様々なワインと合わせて楽しみましょう。
大勢が寄って鍋を囲む、これが「寄せ鍋」のイメージ。料理としてはとても原始的なものなので、同様の食習慣は世界中にあり、ポトフ、ブイヤベース、火鍋、チゲなども寄せ鍋と言えます。また石狩鍋、きりたんぽ鍋、ぼたん鍋、ちゃんこ鍋など同じ和風の寄せ鍋でも、出汁や具によって合うワインに幅がありますので、ぴったりくるものを探してみましょう。
塩味・和風だしの寄せ鍋とワインのマリアージュ
かつおや昆布などの和風だしがベースの鍋には、丸みがある優しい白ワインがおすすめです。鶏鍋やきりたんぽ鍋なら樽香を付けないピノノワールも大丈夫です。
海鮮鍋とワインのマリアージュ
魚介類がメインの華やかな海鮮鍋には、ロゼワインがよく合います。カニやエビ、鮭などの具材と、味わいの上でも見た目でも、ぴったりとくるロゼワインを見つけてみましょう。
味噌味の寄せ鍋とワインのマリアージュ
味噌は濃い味が付きますから、樽で熟成したシャルドネがおすすめです。クリーミーな質感が味噌の奥行を広げてくれます。
また、果実味のある赤ワインも、味噌で味付けをし肉の旨みが溶け込んだ寄せ鍋に合います。心地よい飲み口のものから、しっかりとした骨格のものまで、味噌や肉のパワーとマッチしたものを選びましょう。