とろーりとした人気の家庭料理クリームシチュー。長時間煮込むビーフシチューよりも格段に速く作れ、鶏肉や鮭などカロリー低めでヘルシーな具材も魅力、白ワインと合わせやすい料理です。
クリームシチューとワインの基本ペアリング
クリームシチューは、こってりした牛肉ではなくあっさりとした鶏肉や魚介と牛乳を使うため、シャルドネやピノグリ等の白ワインとのペアリングがおすすめですが、味や具材のアレンジを工夫することで、ガメイやピノノワール等の優しい赤ワインとペアリングさせることも可能です。
クリームシチューとは
「シチュー」と言っても欧米に同じ料理はなく、日本製の洋食のようです。クリームではなく牛乳を使ったホワイトソースが主体なので乳脂肪分が少ないのが特徴です。また家庭で広く作られていて、いろいろアレンジされたバリエーションがあり、自由に楽しめます。
定番クリームシチューと白ワインのマリアージュ
鶏肉や野菜のシンプルなクリームシチューにはコクのある白ワインが合います。ホワイトソースのクリーミーさは、爽やかな柑橘系の白ワインよりも、乳酸発酵(※)によるまろやかさや、ほのかに樽香のある、少し厚みのある白ワインがぴったりです。
具材に牡蠣や骨付きチキンを選んだり、ワインやチーズを入れてコクを出したり、少しのハーブで香りづけしたりと、ひと手間かけたワンランク上のホワイトソースに仕上げれば、より繊細で複雑な一クラス上の白ワインともバランスが取れます。
※乳酸発酵とは、マロラクティック発酵とも呼ばれるもので、ワイン中のリンゴ酸が分解されて乳酸になることで、酸味がまろやかになります。
トマトクリームシチューと赤ワインのマリアージュ
赤いトマトを加えたクリームシチューは白ワインよりもしなやかな軽めの赤ワインのほうがしっくり受け止めてくれます。赤ワインに合わせる具材は、鶏に加えて舞茸やシメジ等味の濃いきのこをたっぷりと、ほうれん草等を添えるのがおすすめです。
ほかにも、具材を大きめにカットしたり、パイ包みにしたり、ぜひワインに合う大人のクリームシチューを作ってみてください。