スパニッシュオムレツ「トルティージャ」は、スペインのバルなら必ずお目にかかれます。手軽なおつまみとしても、食事としても、持ち寄りパーティなどでも大活躍のトルティージャには、もちろんスペインワインを合わせて乾杯しましょう!
目次
トルティージャとワインの基本ペアリング
トルティージャ、トルティーリャ、トルティーヤとさまざまな表記で見かけるスペインオムレツは、たっぷりのじゃがいもが入った厚みのある卵料理です。たっぷりのオリーブオイルで焼き上げられ、スペインのバルではパンが添えられて提供されます。
スペインでは地元の赤ワインと合わせるのが一般的ですが、シュワっとしたスパークリングワインや、シェリーなどとも美味しくいただけます。
トルティージャとよく合う赤ワイン
トルティージャは卵料理。つまり動物性タンパク質の塊なので、決して軽い料理ではなく肉料理に近い存在。このため赤ワインとの相性は抜群ですが、中でも軽めの樽熟成を経た中重口タイプがおすすめです。
トルティージャとよく合うスパークリングワイン『カヴァ』
カヴァはスペインのスパークリングワインで、スカッと爽やかなものが主流ですが、卵料理のトルティージャの強い味や匂いに負けてしまいます。そこでバランス取るには一般品のカヴァではなく、少し贅沢をして重めのカヴァを選びましょう。
トルティージャとよく合う シェリー タイプ
一般のシェリーはアルコール添加されているため、廉価なものでもトルティージャの味や香りに負けません。ただしアル添をしない古代製法のシェリータイプの場合は、熟成の短い軽やかなフィノではなく、長期熟成を経て独特の風味が付いて黄金色に輝くドラドがおすすめです。
このトルティーヤという名前、メキシコ料理好きの方は、あれ?と思いませんでしたか?
南米でトルティーヤとは、すりつぶしたとうもろこし(または小麦粉)から作られる薄焼きパンのこと。メキシコ料理ではタコスでお馴染みのあれです。
一方スペインでトルティーヤと言えばじゃがいもとたまねぎから出来るオムレツのことを意味するんです。
同じスペイン語なのに、面白いですよね。
トルティージャ(スペインオムレツ)のレシピ
トルティージャの材料
(6人分:18cm程度の深めのフライパン)
- 卵 8個
- じゃがいも 中3〜4個
- たまねぎ 1個
- タイム お好みで
- オリーブオイル たっぷり!
- 塩、胡椒 好みの量
トルティージャの作り方
- フライパンに薄切りにしたじゃがいもとたまねぎがひたひたに浸かるくらいにオリーヴオイルを入れ、 低温でじゃがいもが柔らかくなるまで加熱。焦げないように時折じゃがいもやたまねぎをひっくり返す。このとき、お好みでタイムなどのハーブを入れると爽やかな味わいに
- 卵は大きめのボールに入れて溶きほぐし、塩胡椒しておく。[1]の具材に火が通ったら、一度フライパンからあげ、 溶き卵のボウルに加え軽く混ぜ合わせる
- 2をすべてフライパンに流し、蓋をして弱火でゆっくりと焼く
- 縁まで火が入ったら、フライパンのサイズより大きなお皿か蓋をかぶせ、ひっくり返して逆の面を焼く
- 裏面も焼けたらできあがり
★★★マヴィ代表の田村流、本格的なトルティージャのとても簡単な作り方はこちらの記事で詳しく解説しています。併せてお読みください。
バルのタパスはもちろん、家庭でもよく作られるおなじみの味。材料を切ればあとは加熱のみで、一気にたくさん作れて、とても簡単な料理です。じゃがいもでおなかも満足。冷めても美味しいので、持ち寄りパーティなどでも重宝します。ぜひお好きなスペインワインと楽しんでください。