鶏もも肉とエンドウ(グリーンピース)、にんじん、たまねぎというシンプルな食材で仕上げるこの料理は、煮込みといっても鶏肉なので炒め煮に近く、手軽に短時間でさっと仕上げられる、ワインと楽しむのにぴったりのメニューです。
目次
鶏肉とエンドウの煮込みとワインの基本ペアリング
調味料によってフランスビストロ風にも、和風の味付けにも、スパイスを加えてエスニックな仕上げにもとアレンジが豊富なのが嬉しいところ。
フランスビストロ風なら、厚みのある白ワインやフルーティな赤ワイン、和風の場合は醤油の風味や甘辛さを考えてピノノワールなど軽めの赤ワイン、エスニックに仕上げる場合には、スパイスと相性の良いドイツ系品種のゲヴェルツトラミネールなどの白ワイン、ツヴァイゲルトなどの赤ワインがおすすめです。
スーパーでは季節を問わず冷凍や缶詰のグリーンピースが売られていますので、いつでも作れる料理ですが、春の旬を彩るエンドウは甘みがあり、冷凍や缶詰のグリーンピースとは味わいがずいぶん異なります。
生のグリンピースはさや入りと剥いたものがありますが、季節物は鮮度が大事、さや入りがおすすめです。関西の春に出回る「うすいまめ」と呼ばれる淡くみずみずしいエンドウ豆は殊に美味ですので、豆ごはんだけではなく鶏肉にも使ってみてください。
フレンチ風鶏肉とエンドウの煮込みとワインのマリアージュ
鶏肉の旨みとたまねぎやにんじん、エンドウの甘みをシンプルに味わえるフレンチビストロ風の味付けの場合、ボリュームのある白ワインやフルーティな赤ワインがよく合います。
ボリュームのある白ワインなら
フルーティな赤ワインなら
和風鶏肉とエンドウの煮込みとワインのマリアージュ
同じ材料でも醤油とみりん、お酒で煮込むと和風の味わいに。ワインを合わせる際は酸味が強すぎない軽めの赤が良いでしょう。ピノノワールなどがおすすめです。
スパイス風味の鶏肉とエンドウの煮込みとワインのマリアージュ
そして、クスクスやタジンのようにコリアンダーやクミンといったスパイスや、カレー風味で仕上げてもまた全然違う料理になります。ワインを合わせるなら、胡椒などのスパイスのニュアンスをもつもの、またスパイスを引き立て、鶏肉とも相性の良い品種はどうでしょう。
白ならゲヴェルツトラミネールを試してみて
赤ならツヴァイゲルトやスパイスのニュアンス
鶏肉とエンドウの煮込みのレシピ
材料(4人分)
- 鶏もも肉 3枚
- エンドウ(グリーンピース) 1カップ程度(好みで増減)
- たまねぎ 大1/2個(小さいものなら1個)
- にんじん 1〜2本
- オリーブオイル 大さじ2杯
- (和風の場合)しょうゆ 大さじ3、みりん 大さじ3、酒+水で 1カップ
- (洋風の場合)白ワイン+水で 1カップ、フォンドヴォー(市販のものなので、その分量に従う)、はちみつ小さじ1
鶏肉とエンドウの煮込みの作り方
- たまねぎは薄切り、にんじんは3〜5mmくらいの輪切りにする。グリーンピースは生の場合さやから出してさっとゆがいておく
- 鶏もも肉は1枚を4〜6等分くらいにカットし、軽く塩、胡椒しておく
- 鍋を中火にかけ、油を入れ鶏の皮の面から先に焼く。両面いい焼き色がついたらいったん取り出す。
- 同じ鍋でたまねぎを炒め、しんなりしたらにんじんとグリーンピースも加えてさっと炒め、鶏肉を戻して、調味料を上から回しかけ、ふたをして、煮汁がなくなってしまわないよう気をつけながら弱火で火が通るまで煮たらできあがり。
- スパイスを使ったアレンジは、フレンチ風の味付けで鶏肉の下味でスパイスをつけるか、野菜を炒めるタイミングでスパイスを加えてください
エンドウの旬の季節はもちろんのこと、冷凍や缶詰のグリーンピースを使えば年中手軽に作れる一品でアレンジも簡単。ワインとの相性もとても良いのでぜひいろんなパターンを試してみてください。