米粉を使ったツルッとした麺と鶏や牛の旨みがたっぷりのだし汁、そしてパクチーやライムの香りが食欲をそそるフォー。ベトナムがフランスの植民地だったこともあり、パリではとてもポピュラー、もちろんワインとの相性はパリジャンのお墨付き。さっぱりとしながらも旨みと香りを兼ね備えたこの料理は、爽やかな白ワインやロゼとよく合います。
フォーとワインの基本ペアリング
基本的には澄んだスープにパクチーなどのハーブや、ライムやレモンを絞って味わう料理のため、柑橘系の香りやハーブ系の香りをもつすっきりとした白ワインがおすすめです。鶏肉をベースにしたフォー・ガーと牛肉をベースにしたフォー・ボーとではスープの味わいや肉の強さに違いがありますので、それぞれにぴったりのワインをご紹介します。
フォーとは|もっと詳しく
ベトナム料理の代表的存在であるフォーとは、米粉と水でできた平たい麺のこと。
料理としてのフォーは大きく2種類で、鶏肉を使っただし汁にこの麺を入れ、具材として鶏肉を使用したものをフォー・ガー、同じく牛肉版はフォー・ボーと呼ばれます。そこにパクチーやもやし、ライムやレモン、そして唐辛子が添えられることが多く、好みでニョクマム(魚醤)も加えつつ、好みの味や味変をしながら食べ進めます。
ベトナムでは屋台、チェーン店、レストラン、ホテルなど本当にどこでも目にするポピュラーな食事。日本でもさっぱりとした味わいが人気です。
鶏肉のフォー(フォー・ガー)とワインのマリアージュ
鶏がらスープの旨みたっぷりながら、透き通った優しい味のスープに茹でた鶏肉をのせたシンプルな鶏肉のフォー。後から加えるパクチー、レモンやライム、ニョクマム(魚醤)、唐辛子などがアクセントになります。アクセントの柑橘やハーブの香りを伴った爽やかな白ワインがおすすめです。
牛肉のフォー(フォー・ボー)とワインのマリアージュ
牛肉の味わい深いスープ、そして薄切りのさっと火を通した牛肉を味わえる牛肉のフォー。脂分の少ない赤みの肉が使われることが多いので、牛肉を使った料理の中では断然さっぱりとした部類ですが、鶏肉のフォーと比較するとやはり濃厚。スパークリングワインやロゼワインとぜひ合わせてみてください。
クラフトビールとフォーのマリアージュ
もちろん、フォーはクラフトビールとの相性も間違いなし。爽やかな味わいのホワイトビールや麦の味わいが際立つブロンドビールがおすすめです。
ベトナム料理店やフォーの専門店はもちろん、家庭でも手軽に作れるフォー。最近はインスタントでも手軽に入手できるようになりました。具材やトッピング、スープとの組み合わせで味わいも変わります。好みの味わいにピッタリくるワインを見つけて、ぜひ美味しいマリアージュをお楽しみください。