様々な食材をグリルする鉄板焼き。メインとなる食材を中心に考えてワインを合わせるか、最初に魚介や野菜を中心に焼き、後半にお肉を持ってくるような形で焼いて、ワインも段階に合わせて選んでいくと、より完璧なマリアージュが楽しめます。
ステーキメインなら赤ワイン、いろいろな食材を焼く場合は、いずれの食材にも寄り添ってくれるスパークリングやロゼワインがお勧めです。
目次
鉄板焼きとは
肉や魚介、野菜などさまざまな食材を鉄板の上で焼いて楽しむ料理です。お手軽な家庭料理として親しまれているだけでなく、レストランの高級料理としても知られています。
家庭料理の鉄板焼きとワイン
1960年に電気ホットプレートが発売され、当初は「お好み焼きを食卓で作れる」と関西で、そしてプチ贅沢な夕食をお手軽に演出できると全国に普及しました。その後カセットガスコンロが発売されてからは、室内だけでなくアウトドアや、直火で楽しむキャンプなどでも手軽に作れるメニューとして人気です。
家庭の鉄板焼きは、切った具材を自分で焼き、タレを付けて食べる、鍋物の延長線にある料理です。家庭の食卓で加熱調理するため煙を出さないよう、脂が少ない具材が好まれ、肉は豚肉や鶏肉、ソーセージ、栄養とコストの点から玉ねぎやニンジン、ナスやピーマン、モヤシ、シイタケといった野菜をたっぷり使うのが一般的です。
ご家庭やアウトドアで鉄板焼という場合は、野菜や魚介類など豊富な食材をワイワイと焼いて愉しむことが多いでしょう。いろんな食材とケンカせず、食事もワインも両方が引き立つスパークリングワインやロゼワインなどがおすすめです。
高級レストラン料理の鉄板焼きとワイン
高級レストランでの鉄板焼は、ショーのようにパフォーマンスしながら調理する店も多く、海外でもTeppanyakiの名で通じるレストラン料理です。
カウンター上に鉄板が広がり、シェフ姿の料理人が客の目の前で食材を調理し、熱々を提供してくれます。排煙設備が整い、脂煙を吸い出してくれるので、和牛や魚介類、ガーリックライスなどの臭いも気になりません。主役は基本ビーフステーキ。A5ランクや厚さを売りにしています。
まずはスパークリングワインで前菜、そしてステーキや牛肉をメインに焼く場合は、もちろん肉のおいしさを引き立ててくれる、タンニンが効いたしっかりとした赤ワインがおすすめです。
鉄板焼きに合うワイン
スパークリングワインと鉄板焼のマリアージュ
魚介類に野菜、もちろんお肉やソーセージなども!といった盛りだくさんな鉄板焼には、スパークリングやロゼワインを合わせればまず失敗はありません。キレの良すぎるさっぱりタイプだと食材に負けてしまう場合もあるので、それなりにコクのあるタイプがおすすめです。
ロゼワインと鉄板焼のマリアージュ
丁寧な造りのロゼワインは万能選手。さまざまな食材にぴったりと寄り添って、美味しさを引き出します。またスクリューキャップの1リットル瓶は量も多くて気軽に楽しめるので、特にアウトドアにお勧めです。
赤ワインと鉄板焼のマリアージュ
ステーキのようなお肉を鉄板焼で愉しむならやはり、タンニン分と酸味、果実味がバランスよく感じられるしっかり目の赤を選びましょう。
鉄板で焼くという非常にシンプルな調理法なので、食材のおいしさがダイレクトに伝わる鉄板焼。そんな料理には、素材のおいしさを損なわずに引き立ててくれる味わいのオーガニックワインがぴったり。食がぐっとアップします。ぜひお試しください。