薄く延ばして塩コショウした肉に小麦粉、卵、パン粉をつけて揚げ焼きにした料理シュニッツェル。日本ではオーストリアのウィーン風カツレツ、ウィンナーシュニッツェルが有名です。白ワインとの相性が抜群です。
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シュニッツェルとは
シュニッツェルとは、薄く延ばして塩コショウした肉に小麦粉、卵、パン粉をつけて揚げ焼きにした料理です。ドイツから東欧にかけて、どこでも食べられている料理ですが、元々はイタリアのコトレッタ アッラ ミラネーゼ(ミラノ風カツレツ)が19世紀にオーストリアに伝わり、そこからドイツと東欧に広がりました。
ミラノでは仔牛肉を使い、オーストリアでも有名なウィンナー・シュニッツェルには仔牛を使いますが、より普及しているのはコスパのいい豚肉を使ったシュニッツェルで、七面鳥や鶏のシュニッツェルもあります。ドイツでは豚肉のシュニッツェルが一般的です。本来の調理法は揚げ焼きですが、大衆的なテイクアウト店では日本のとんかつ同様に大量の油で揚げるのが普通です。
シュニッツェルは肉の種類やソース、味付けに応じてワインのペアリングが変わりますので、特徴に合わせてワインを選んでみましょう。
ウィンナー・シュニッツェルと白ワインのマリアージュ
ウィンナー・シュニッツェルはミラノ風カツレツと同様に仔牛肉。衣の油感を酸で押さえるためにレモンを絞っていただくことが多いのですが、衣のサクサク感を残すために、レモンをかけずに、酸のキレる白ワインでペアリングさせるのもおすすめです。
本場オーストリアでは、地元品種グリューナーフェルトリーナーとの組合せが鉄板。柑橘の香りに加えて、酸とミネラルのバランスの良さが、食事に合わせやすく人気のワインです。
豚肉のシュニッツェルと白ワインのマリアージュ
豚肉料理は白ワインでペアリングするのが基本です。ソースをかけないサクサクとした衣にはリースリングの酸味がよく合います。
豚肉のシュニッツェルとクラフトビールのマリアージュ
ドイツはビール文化圏、シュニッツェルとビールはとてもポピュラーです。焼きたてで熱々のシュニッツェルはアンバービールとの相性がバッチリ。あまり冷やさず、ワインセラー温度(12~18℃)で合わせてみてください。
イエーガーシュニッツェルと赤ワインのマリアージュ
キノコ類と玉ねぎを炒めてブイヨンで仕上げたトロっとしたイエーガーソースをシュニッツェルに添えた、イエーガーシュニッツェル。きのこやブイヨンの味が加わることで軽めの赤ワインとペアリングできます。オーストリア特産の赤ワイン、ポルトゥギーザと合わせてみました。フルーティでタンニンも控え目、優しい味わいが続くワインです。
いかがでしたか。サクサクの衣とやわらかな肉がクセのない美味しさで、ワインが進むお料理です。ぜひお試しください。