季節を感じさせてくれる食材のひとつ、ホワイトアスパラガス。ヨーロッパでは初夏の風物詩として、とても喜ばれます。アスパラガスにはミュスカ、という定番のほか、食べ方やソースによって合わせるワインを楽しみましょう。
目次
ホワイトアスパラガスとワインの基本ペアリング
フランス、イタリア、ドイツ、オーストリア…、ヨーロッパ諸国の春から初夏の風物詩、ホワイトアスパラガス。フランスで鉄板と言われるマリアージュの筆頭はミュスカです。みずみずしいミュスカと初夏の訪れを告げてくれるホワイトアスパラガスの味わいがぴったり合います。ミュスカ以外のワインを合わせる場合も、ホワイトアスパラガスの香りを引き立ててくれるような優しいワインが合います。
ホワイトアスパラガスとグリーンアスパラガス
日本ではグリーンアスパラガスが一般的ですが、ヨーロッパではホワイトアスパラガスがほとんどで、グリーンアスパラガスを見かけることは稀です。
ただ品種としては同じで、栽培方法が違うだけ。
グリーンアスパラガスは暖かくなり土から顔を出した芽を摘み取ります。一方、ホワイトアスパラガスは芽の上に盛り土をして日差しを遮り、緑色が付かないようにして育てます。
手間が掛かるので高価になりますが、初夏だけの贅沢なご馳走の一皿になります。
今は国産品も増え、日本でも人気が高まっています。食感が柔らかく、ほのかに甘く、香り高いという個性が魅力の食材。茹でて食べるのが一般的で、長いまま使えば、見栄えも華やか、春らしい食卓を演出してくれます。
ヨーロッパで食される食べ方で、ぜひ旬ならではの美味しさをワインと味わいましょう。
塩コショウ味ホワイトアスパラガスのマリアージュ
茹でたホワイトアスパラガスに塩コショウするだけで美味しい一品になります。お好みでオリーブオイルも。
合わせるワインは、気軽なスパークリングワインやアルザスのミュスカはいかがでしょうか。アルザスはホワイトアスパラの名産地でもあり、ミュスカとのマリアージュは定番です。
卵ソース掛けホワイトアスパラガスのマリアージュ
ホワイトアスパラガスは卵との相性が抜群です。茹でた卵を潰して、塩コショウ、パセリを加えて作る卵ソース(ミモザソースとも言います)をかければ、白と黄色の春らしい一皿になります。
もっと手軽にポーチドエッグやスクランブルエッグ、目玉焼きをのせるだけでも美味しくいただけます。果実味と酸味のバランスのとれたワインが合うでしょう。
バターソースやオランデーズソース掛けホワイトアスパラガスのマリアージュ
ホワイトアスパラガスはバターとも好相性です。シンプルな澄ましバターのソースのほか、澄ましバターに卵黄とレモン汁を加えたオランデーズソースも有名です。ソースのクリーミーさに寄り添うような少しコクのあるなめらかなワインがぴったり。
生ハム巻きのホワイトアスパラガスのマリアージュ
茹でたホワイトアスパラガスに生ハムを巻くレシピも人気です。たっぷりのオリーブオイルで焼いても美味しくなります。脂が加わることで、よりワインがすすみ、軽めの赤ワインを合わせるのもいいでしょう。
いかがでしたか。存在感のあるホワイトアスパラガスは他の食材を必要とせず、それだけで美味しい一品になります。定番の食べ方以外にも、アレンジでチーズを加えてみると、さらにワインの幅が広がるでしょう。