ナスをシンプルに丸のまま焼いた焼きなす。和のお醤油に鰹節、洋ならオイルなどちょっとしたアレンジを加えて、ワインによく合ういいアテになります。
目次
焼きなすとワインの基本ペアリング
焼きなすは皮ごとしっかり焼くため、そのスモーキーな香りが特徴です。食感はとろけるように柔らかく、和食として仕上げる時はお醤油と生姜のすりおろしや鰹節が添えられます。揚げ出し豆腐や揚げ浸しのようなだしを添える場合もあるでしょう。いずれもロゼワインや泡が強すぎない微発泡の白ワインなどがお勧めです。
同様に皮ごと焼いた後、仕上げにオイルやハーブ、スパイス、アンチョビ、練りごま、ビネガー、チーズなどでアレンジすると味わいにも大きく変化が出てきます。こちらも同様にロゼワイン、微発泡白はもちろん、白ワインは全般に合わせやすいです。取り合わせるハーブやスパイス、酸味、その他の食材などによって選ぶワインを考えるとより面白くなります。
焼きなすとは|もっと詳しく
焼きなすと聞いて日本人が思い浮かべるのは、焼いて皮が剥かれたなすに鰹節とおろし生姜が添えられた、シンプルな副菜でしょう。秋の食卓には欠かせない一品と言っても過言でなく、家庭でもお店でもよく食べられています。
同じようにナスを丸ごと焼いて皮を剥いて調理するのメニューは世界のあちこちで見られます。潰さずにそのままオイルとビネガー、ハーブなどでマリネするパターンもあれば、潰して肉や魚介と混ぜるサラダなど、多彩な焼きなすがあります。
中東ではオリーブオイルとニンニクを混ぜてペースト状にしたババガヌーシュやムタバル、トルコではパトルジャン サラタス、ギリシャではメリジャノサラータなどがあり、移民の影響もあってヨーロッパ中に広まっています。
タイではナンプラーや唐辛子、ひき肉やエビなどと混ぜて味わうヤムマクアがあります。
いつもの焼きなすも、使う調味料や合わせる食材でさまざまな料理・味わいにアレンジできます。気分に合わせてぜひいろいろ試してみましょう。
ロゼワインと焼きなすのマリアージュ
オーソドックスな日本人なら誰もが思い浮かべる定番の焼きなす、オイルやハーブなどを加えたアレンジ版の焼きなすにも、辛口のロゼワインはぴったりはまります。
微発泡白ワインと焼きなすのマリアージュ
焼きなすには、軽く発泡している白ワインもお勧めです。シンプルな和風の焼きなすにも、オイルやハーブ、ニンニクなどを加えたキャビア・ド・オーベルジーヌ(ナスのキャビア風)のような洋風バージョンにもどちらにも合います。
すっきり系の白ワインと焼きなすのマリアージュ
焼いて皮を剥いた茄子にオリーブオイルと塩、軽くハーブを散らした洋風焼きなすには、少しレモンを搾るような感覚ですっきりと爽やかな白ワインが合います。
厚みのある白ワインと焼きなすのマリアージュ
オイルやごま、ニンニク、そしてチーズなどの乳製品等を加えてしっかり味をつけた焼きなすには、芳醇なタイプの白ワインが合います。
晩酌のお供に食卓によく並ぶお惣菜の1つ焼きなす。そのままでもロゼワインにはぴったりですし、ちょっと一工夫すればベースが同じとはとても思えないくらい、見た目も味わいもバラエティ豊かになります。開けたワインに合わせて味わいを工夫したり、できた料理でワインを選んでみたり、いろいろ試してみてくださいね。