チョコがぎっしりと詰まった濃厚なケーキ、ガトーショコラ。ティータイムだけでなく、デザートとして、ワインやブランデーと合わせるとまた美味しさが膨らみます。
目次
ガトーショコラとワインの基本ペアリング
フランス語でチョコレートケーキを意味する「ガトーショコラ」。基本の材料はチョコレート、バター、卵、わずかの量の小麦粉で、レシピによっては生クリームや砂糖、その他の材料が加えられます。
味わいとしては、濃厚でしっとりとしたチョコレートそのもの。基本的にはチョコレートと相性の良い味わいを探すと良いでしょう。ワインなら赤や甘口、香りを楽しむブランデー、クラフトビールならスタウトが、それぞれこのデザートの良さを高めてくれるでしょう。
ガトーショコラとは|もっと詳しく
日本ではガトーショコラというと、表面に割れ目が入り、外がサクサク、中がしっとりとしたチョコレートケーキの名称となっていますが、正しいフランス語ではガトー・オ・ショコラといい、焼いたチョコレートケーキ全般を指します(フランス語で、Gateau=(焼)菓子、au=〜の、Chocolat=チョコレート)。
アメリカのチョコレートケーキを代表するのは、家庭でも失敗なく手軽に作れるブラウニー。こちらは、多めの薄力粉と全卵、ナッツやレーズンなどを混ぜて作ります。一方、ガトー・オ・ショコラはチョコレートとバター主体にメレンゲをしっかりと泡立てて焼き上げ、フォークでいただく濃厚なデザートです。
「チョコレートケーキの王様」と言われる、ガトーオペラ(パリのオペラ座にあるダロワイヨ本店が発祥とされています)や、オーストリアのザッハトルテ(正式にはザッハトルテはホテルザッハーとデメルで提供されているものだけを指します)なども、フランスでは分類としてはガトー・オ・ショコラの1つになります。
デザートワインとガトーショコラのマリアージュ
甘いガトーショコラには同じく甘いデザート ワインがよく合います。甘口微発泡ワインやポートワインなどがおすすめです。
スパークリングワインとガトーショコラのマリアージュ
濃厚なガトーショコラには甘さを包み込むような力強いスパークリングワインもおすすめです。
赤ワインとガトーショコラのマリアージュ
赤ワインでもタンニンが軽めのガメイならチョコレートケーキにも合います。
ブランデーとガトーショコラのマリアージュ
ガトーショコラは食後のブランデーとも楽しめます。ブランデーは冷やしたり水で割ったりせず、ストレートを掌で温めて飲むとより一層美味しくペアリングしてくれます。
クラフトビールとガトーショコラのマリアージュ
スタウトビールの、まるでコーヒーを思わせるような濃厚な味わいはチョコレートやクリームにぴったり。ただしビールを冷やし過ぎるとケーキの余韻を断ち切ってしまうので赤ワインと同じくらいの温度でお楽しみください。
濃厚なチョコレートの味わいを増幅してくれるワインやブランデー、スタウトビールでぜひ至福の時間を過ごしてくださいね。