ジュっと焼けた厚手の豚バラ肉をサムジャンという甘辛い味噌とともにサンチュで包んでパクリ。薬味や調味料をたくさん並べて味わうこの韓国料理にはロゼワインやスパークリングワインがぴったりです。
目次
サムギョプサルとワインの基本ペアリング
本場の韓国料理店でサムギョプサルを注文すると、数々の調味料や青唐辛子、ネギの和え物といった薬味、サンチュやエゴマの葉、キムチなど、肉と一緒に食べる食材がずらりと並びます。このような、いろんな組み合わせには、なんでも幅広く受け止めてくれるロゼワインとスパークリングがお勧めです。もちろん味わい深いクラフトビールも間違いなし。
シンプルにごま油と塩を中心に味わう場合は、豚バラ肉の強さにきちんと寄り添える白ワインもよいでしょう。
サムギョプサルとは|もっと詳しく
韓国では豚バラ肉の焼き肉を意味するサムギョプサル。サムは「数字の3」、ギョプは「層」、サルは「肉」を表し、脂身と肉が3層になった日本語でいうところの三枚肉(=バラ肉)のことですが、料理名としては一般に豚バラ肉の焼き肉を指します。
本場韓国では、ジンギスカン鍋のような中央が盛り上がって凹凸があるタイプの鉄板に、厚みのある豚バラ肉を大きいまま載せて焼きます。鍋の形状のおかげで適度に脂肪は下に流れ、表面がカリッと焼き上がります。それを食べやすい大きさにハサミで切り分け、各自が目の前にずらりと並べられた調味料や薬味、肉を撒くためのサンチュやエゴマの葉など好きなものを組み合わせて食べ進めます。
家庭で手軽に味わうなら、調味料は甘辛味噌ダレの「サムジャン」だけでも大丈夫。激辛の「コチュジャン」よりずっとマイルドなので、ちょっとつけて、葉物でくるっと包んで食べれば、バラ肉の脂分も気にならず、野菜とのバランスも取れるため、繊細なワインの味わいを損なうことなく合わせられます。
白ワインとサムギョプサルのマリアージュ
カリッと焼いて、適度に脂が切れた豚バラ肉をシンプルにごま油と塩、軽く薬味や葉物を添える感じで食べ進める場合は、ワインの骨格もしっかりとしたアルザスのリースリングやアスティのソーヴィニヨンブランをどうぞ。
ロゼワインとサムギョプサルのマリアージュ
あれもこれも楽しみたい、そんな時に強い味方になってくれるのがロゼワインです。特にサムギョプサルを定番の甘辛いサムジャンとともに食べるなら、まさにドンピシャと言っていいでしょう。爽やかで軽やかなロゼより、少し骨太なタイプ(色も濃いめ)がお勧めです。
スパークリングワインとサムギョプサルのマリアージュ
そしてスパークリングワインもあれこれいろんな味を楽しみたい時に重宝してくれます。脂っこさを流してくれる感覚もあるので、料理もワインもグイグイ進みます。
クラフトビールとサムギョプサルのマリアージュ
脂のおいしさを味わうサムギョプサルには、程よい苦味が特徴のIPAや、主張が強くないながらも存在感のあるブロンドなどがお勧めです。
大人気の韓国料理の中でも、日本でも素材が簡単に入手できて自宅でも楽しめるサムギョプサル。ワインもビールもついつい進んでしまう魅力的なメニューを味わいながら、好みの組み合わせを見つけてくださいね。