日本でもお馴染みのデザートアップルパイ。りんごの酸味と甘味、バターの濃厚さ、そしてパイの食感とボリュームが一体となったこのデザートには、甘口のスパークリングワインや爽やかな白ワインはいかがでしょう。
デザートの定番、アップルパイ
パイ生地に砂糖で甘く煮たリンゴを詰めて加熱したもので、原型は14世紀のイギリスで誕生したと言われています。今では、世界中で食べられていますが、アメリカ人は特にアップルパイが大好き! “as American as apple pie(アップルパイのように非常にアメリカ的な)” という表現もあるほど、国民的アイデンティティの一部になっており、5月13日をナショナル・アップルパイデー (National Apple Pie Day) に制定してしまったほど。
また、アップルパイとバリエーションの一つともいわれるタルト・タタン(Tarte Tatin)はフランス生まれ。リンゴをバターと砂糖で炒めてキャラメリゼし、焼けたらひっくり返して、リンゴの部分を上にしていただくのが特徴です。タタン姉妹がうっかりパイ生地を入れ忘れて焼き始めたことから偶然誕生したタルト・タタン。このデザートは、タタン姉妹が経営するホテル・タタンの看板デザートとなり、後に高級レストラン『マキシム』の固定メニューに加えられたため、世界中で有名になったと言われています。
スパークリングワインとアップルパイのマリアージュ
甘酸っぱいりんごがたくさん詰まったパイには、ほんのり甘口で微発砲のスパークリングワインがおすすめ。アップルパイとワイン、どちらにも甘みと酸味があるのですが、その2つが穏やかなハーモニーを奏でてくれます。
白ワインとアップルパイのマリアージュ
爽やかな白ワインとアップルパイも、夏に是非試してみてほしい組み合わせです。冷涼な気候で作られたワインの酸味がアップルパイの甘さを引き立てます。
クラフトビールとアップルパイのマリアージュ
味わい深いクラフトビールも、パイ生地と、そして焼きリンゴと絶妙に合います。8℃~10℃程度、あまり冷やさずにじっくり味わうことで、双方の味わいが増すことを確かめてみましょう。