手軽に作れて、鶏肉とトマト、たまねぎなどの旨みを味わえるチキンのトマト煮込みは、子供から大人まで楽しめるメニューの1つです。煮込むことでトマトの酸味が和らぐため、ロゼワインや軽めの赤ワインがおすすめです。
目次
チキンのトマト煮込みとワインの基本ペアリング
この料理のポイントは、トマトを煮込むことで生まれるまろやかさと旨み、わずかな酸味、そしてそこに鶏肉の味わいが加わるところです。オリーブオイル、にんにく、ハーブなどを使って煮込む場合は、まさにプロヴァンスや南イタリアの景色が浮かんできます。
鉄板の組み合わせとしては、ロゼワイン。南フランス特有のハーブミックス「エルブ ド プロバンス」を使ったトマト煮込みとは特に相性が良いです。また、タンニンが強すぎない、軽めで気楽に飲めるタイプの赤ワインもこの料理はよく合います。
生のトマトを使って軽めに煮込んだ場合は、もっとさっぱりした仕上がりになるため、フルーティな白ワインなども愉しめます。
ワインと合わせて食べることがわかっている場合は、トマトをしっかり煮込んで酸味を和らげると、合わせるワインの幅が広くなります。煮込む際に少し一緒に飲みたいワインを加えると、そのワインとの相性はより良くなります。
ハーブを効かせる場合は、合わせるワインにその香りも少し意識すると素敵な組み合わせになりますよ。
チキンのトマト煮込みとは|もっと詳しく
鶏肉に限らず、トマト煮込みはヨーロッパ、特に地中海沿岸地域では伝統的な調理法の1つです。トマトはアミノ酸が豊富で煮込むことによって旨みが出る野菜で、野菜としての役割以上に、調味料として大きな役割を果たします。
鶏肉の旨みとトマトの旨み、オイルとその他の香味野菜のおいしさも加わって、全体が調和することが、この料理のおいしさの頂点ですが、トマトが旬の時期に、生のトマトを使って短時間で仕上げたものはあっさりとして、別の味わいを楽しめます。
トマトの量や煮込み時間、オイルや香味野菜、ハーブの種類や量のバランスによって仕上がりに変化が出ますので、気分によって変化させればバリエーションが広がりますし、自分の中のベストな煮込み具合を見つけるのも楽しいですね。
お子さんも一緒に食べる場合などはハーブは控えめにして、ケチャップなど甘味を追加して煮込むと喜ばれます。
ロゼワインとチキンのトマト煮込みのマリアージュ
基本的にトマト煮込みにはロゼワイン、と思って間違いないでしょう。しっかり煮込んだトマト煮込みでも、軽めのトマト煮込みでも、ハーブが多めでも少なめでも、失敗なしの安定感を誇るのが、辛口のロゼワインです。
赤ワインとチキンのトマト煮込みのマリアージュ
鶏肉がベースになるので、フルボディの赤ワインだと料理が負けてしまいます。タンニン分が滑らかな、軽やかでするする飲めるようなタイプの赤ワインがおすすめです。
白ワインとチキンのトマト煮込みのマリアージュ
生のトマトで軽く煮込んだタイプのチキンのトマト煮込みであれば、白ワインも愉しめます。酸味が穏やかでフルーティなタイプはいかがでしょう。
まずは辛口のロゼワインを基本に、その時の気分や一緒に食べる料理、メンバーなどに合わせて赤ワインや白ワインもぜひ試してみてください。春〜夏はロゼ、秋〜冬は赤といった楽しみ方もありますね。