スペインを代表するお料理の1つパエリア。魚介や鶏肉などの出汁がお米に染み込んだ味わいは日本人にも人気です。もちろん現地同様ワインと合わせて楽しみましょう。
パエリアとは
スペイン料理といえば、パエリアを思い浮かべる人が多いでしょう。地中海沿岸のバレンシア地方の郷土料理で、存在感のある専用鍋に、サフランで色付けされたお米や大小様々な具材が並び、彩り豊か。 本格的に作るのは難しいイメージもありますが、スペインでは気軽に作られる家庭料理なので、フライパンを使って、手に入りやすい食材で作っても、美味しくできます。ワインは、食材ごとに合うものを選んでみましょう。
木曜日はパエリアの日 スペインに行くと毎日パエリアが食べられるわけではありません。観光地以外のレストランでは日替わりでメニューを決めていて、メニューにパエリアがあるのは木曜日だけです。スペイン人にとっては贅沢料理、誰もが木曜日を楽しみに待っているのです。 |
魚介のパエリアとワインのマリアージュ
最もポピュラーな魚介のパエリア。スペインのスパークリングワインのカヴァなら間違いありません。柔らかい泡ときれいな酸が、具材の風味を活かしたパエリアにぴったりです。海老、ムール貝、あさり等の魚介がふんだんに使われているので、ミネラル感のある白ワインもおすすめ。レモンをかけるように柑橘系の白ワインと合わせたり、魚介の深い旨みにあわせて、少しボリュームのある白ワインもいいでしょう。トマトのニュアンスを感じるパエリアならロゼワインも。
お肉のパエリアとワインのマリアージュ
地域や家庭によってお肉が使われることも多く、鶏肉、豚肉、ソーセージ等が人気。本場のバレンシア風パエリアも鶏肉とウサギ肉が使われます。そんなお肉のパエリアに合うのは、軽め~中程度の赤ワイン。スペインの代表品種と言えばテンプラニーリョ。果実味とタンニンのバランスがよく、ボディや熟成のタイプも幅広いので、おすすめです。
フィデウアとワインのマリアージュ
「フィデウア」というパエリアと見た目そっくりなお料理をご存知ですか。バルセロナのあるカタルーニャ地方の郷土料理で、最近は日本でも人気です。具材や調理法はほぼ同じですが、お米の代わりに短く切られたそうめんのような小さなパスタを使い、ワインのお供にはぴったり。コクのあるお料理なので、アルコールが少し高めのシェリータイプワインもおすすめです。
いかがでしたか。彩り豊かで栄養満点なパエリア。決まったレシピはないので、冷蔵庫にあるものを使って、ぜひお好みのマリアージュを見つけてください。