冬に美味しくなる2つの食材、大根と脂の乗ったぶり(鰤)を甘辛く煮込んだぶり大根。ワインとも美味しい組み合わせがあるんです。
ぶり大根とワインの基本ペアリング
ザ・和食のぶり大根ですが、ワインとのマリアージュも愉しめます。まず、ぶり大根はお醤油ベースの味付けであり、ぶり自体も脂分のしっかりした魚なので、一般的に想像される「魚=白ワイン」のつもりで合わせると、ワインもお料理も残念な結果になってしまいます。ぶり大根には赤ワイン、中でも酸やミネラルを感じられるタイプがお勧めです。
ぶり大根とは
ぶりは冬になると脂がしっかり乗って美味しさが際立ちます。また幼魚から成長するに連れて名前が変わっていく出世魚でもあるので、新年のおめでたい席にも喜ばれる魚。
そして、冬を代表する根菜で、コトコト煮込むと煮汁をたっぷり吸って一層美味しが増す大根。この冬の二大風物詩とも言える2つの食材に生姜を加えて甘辛く煮込んだぶり大根は、日本人なら誰でも知っている、ご飯やお酒の進むメニューです。
ぶり大根に合う赤ワイン
ぶりの脂と甘辛い醤油味には、酸味とミネラル分を兼ね備えたピノノワールが一番のお勧め。ブルゴーニュ、アルザスなら土壌的にも間違いないでしょう。
¥5,500(税込)
和を思わせる個性派ピノ・ノワール
ブルゴーニュのピノ・ノワールとしては少しユニークで、海苔や醤油、鰹節など和の食材を思わせる複雑な香りが印象的。しなやかな果実味と長い余韻を楽しめ、和食との相性も抜群の1本
¥8,030(税込)
赤ワインが主体のLadoix地区の中で北西に位置するLes Vris。
アロマ、味わいともにお互いの繊細さと複雑さの調和が綺麗に取れた
素晴らしい仕上がり。
優しく包み込まれるようなブルゴーニュの赤。
¥5,280(税込)
絹のような舌触り、透明感のあるアルザスのピノノワール
繊細で丁寧に仕上げられたアルザスのピノノワール。カシス、ラベンダー、ブルーベリーのフレッシュな香りに、驚くほどの透明感と絹のような舌触り。柔らかな味わいで、根菜や和食との相性も抜群
このピノノワールは、ボルドーの南東部、ワイン産地としては「フランス南西部」と呼ばれる場所ですが、アルザスで修行した造り手が粘土石灰質の土壌で育て、醸造したものでこちらもお勧め。
¥3,025(税込)
カジュアルなワイン産地として注目のフランス・ガスコーニュ地方。ピノノワールらしい丸みと滑らかさに爽やかさが加わり
しなやかでフルーティーな仕上がりに。フランス南部の石灰質土壌で育てたピノノワールの魅力が光る1本
ピノノワール以外の品種では、和食や生姜との相性の良いコニャックの産地のこちらのワインも。
¥2,970(税込)
軽やかで旨い、和食にも寄り添う赤
カベルネソーヴィニヨンとメルローの特徴がバランスよく合わさった1本。口当たりはやわらか、きれいな酸でするりと杯が進む。鮪の刺身、豚の生姜焼きなど日本の日常の食卓にも馴染む赤。
ビールを合わせるなら、日本のあっさりしたドラフトビールよりもコクと旨味がしっかりした、アルザスのクラフトビールがお勧め。
ブレッシング アンバービール
フランス アルザス地方のブレッシング家が造る琥珀色のオーガニッククラフトビール!味わいは濃厚で生き生きとして丸みがあり、カラメリゼしたフルーツの繊細な味わいが印象的。 詳細はこちら
希望小売価格
1,100円(税込)
冬の大人気メニューのぶり大根。思わず日本酒や焼酎が浮かんでしまいますが、種類を選べば赤ワインとの相性もいいんです。まだ試したことがない方は、新しい組み合わせとして、ぶり大根と赤ワインもぜひ合わせてみてくださいね。ビールなら、コクと旨味を兼ね備えたクラフトビールがしっくりきますよ。
ぶり大根 × ワイン よくある質問
基本の方向性は?
甘辛い醤油味と脂のぶり大根は、赤ワインが基本線。酸とミネラルのあるピノ・ノワールが最有力です。
なぜ「魚=白」より赤が合うの?
ぶりのしっかりした脂と醤油の甘辛がポイント。軽い白だと味わいが負けやすく、料理もワインも活きません。
赤の酸とミネラルが甘辛・脂を心地よく受け止めます。
どの産地/タイプの赤が特におすすめ?
ブルゴーニュ/アルザスのピノ・ノワールは土壌由来のミネラル感と酸のバランスが◎。
代替としては、シャランテの軽やかな赤などもよく馴染みます。
根菜(大根)との相性の理由は?
ピノ・ノワールの繊細さと滑らかさが、大根の甘みや煮汁の旨味を邪魔せず引き立てます。
和食全般にも合わせやすいスタイルです。
ビール派への提案は?
すっきり系よりも、コクと旨味のあるクラフトビールが相性良好です(例:アンバータイプ)。
日仏の専門家によるボジョレーヌーヴォー2025のテイスティングコメント
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