冬に美味しくなる2つの食材、大根と脂の乗ったぶり(鰤)を甘辛く煮込んだぶり大根。ワインとも美味しい組み合わせがあるんです。
ぶり大根とワインの基本ペアリング
ザ・和食のぶり大根ですが、ワインとのマリアージュも愉しめます。まず、ぶり大根はお醤油ベースの味付けであり、ぶり自体も脂分のしっかりした魚なので、一般的に想像される「魚=白ワイン」のつもりで合わせると、ワインもお料理も残念な結果になってしまいます。ぶり大根には赤ワイン、中でも酸やミネラルを感じられるタイプがお勧めです。
ぶり大根とは
ぶりは冬になると脂がしっかり乗って美味しさが際立ちます。また幼魚から成長するに連れて名前が変わっていく出世魚でもあるので、新年のおめでたい席にも喜ばれる魚。
そして、冬を代表する根菜で、コトコト煮込むと煮汁をたっぷり吸って一層美味しが増す大根。この冬の二大風物詩とも言える2つの食材に生姜を加えて甘辛く煮込んだぶり大根は、日本人なら誰でも知っている、ご飯やお酒の進むメニューです。
ぶり大根に合う赤ワイン
ぶりの脂と甘辛い醤油味には、酸味とミネラル分を兼ね備えたピノノワールが一番のお勧め。ブルゴーニュ、アルザスなら土壌的にも間違いないでしょう。
このピノノワールは、ボルドーの南東部、ワイン産地としては「フランス南西部」と呼ばれる場所ですが、アルザスで修行した造り手が粘土石灰質の土壌で育て、醸造したものでこちらもお勧め。
ピノノワール以外の品種では、和食や生姜との相性の良いコニャックの産地のこちらのワインも。
ビールを合わせるなら、日本のあっさりしたドラフトビールよりもコクと旨味がしっかりした、アルザスのクラフトビールがお勧め。
冬の大人気メニューのぶり大根。思わず日本酒や焼酎が浮かんでしまいますが、種類を選べば赤ワインとの相性もいいんです。まだ試したことがない方は、新しい組み合わせとして、ぶり大根と赤ワインもぜひ合わせてみてくださいね。ビールなら、コクと旨味を兼ね備えたクラフトビールがしっくりきますよ。