餃子は、元々は中国から伝わった料理で、水餃子、蒸餃子、焼餃子等があります。もっぱらビールと合わせがちですが、いずれもワインにもよく合う点心です。
焼き餃子の豆知識
焼餃子は海外の中華レストランでは「北京風餃子」と書かれていることがありますが、内陸で万里の長城にも近い北京地方の料理です。日中戦争時に満州で多くの軍人が焼き餃子を食べたことから、日本中で普及しました。その後、日本人の舌に合わせて独自に進化し、家庭でも外食でも愛されています。
そんな日本風焼餃子は日々進化していて、新しいスタイルの餃子専門店や餃子バーが登場して大人気、定番の生ビールとの組み合わせだけでなく、クラフトビールやワインと楽しむ人もどんどん増えています。
ビールと焼餃子のマリアージュ
餃子と言えば、キンキンに冷えたビール!という方も多いと思いますが、オーガニッククラフトビールを試してみてはいかがでしょうか。原料の麦芽にこだわり、シャンパンのように瓶内二次発酵で泡を作り、無濾過瓶詰め。大手メーカーの工場製ビールとは全くの別物です。冷やしすぎないほうが、マリアージュの醍醐味をより楽しめます。
一般的な餃子にはさわやかなタイプのブロンドビール、しっかりした味付けや変わり種餃子にはアンバービールがおすすめです。
ブレッシング ブロンドビール
フランス アルザス地方のブレッシング家が造るオーガニッククラフトビール!味わいはとてもバランスが良く、樹脂のような香りと穏やかな苦みがあり、オイリーな感じも魅力。 詳細はこちら
希望小売価格
1,100円(税込)
ブレッシング アンバービール
フランス アルザス地方のブレッシング家が造る琥珀色のオーガニッククラフトビール!味わいは濃厚で生き生きとして丸みがあり、カラメリゼしたフルーツの繊細な味わいが印象的。 詳細はこちら
希望小売価格
1,100円(税込)
スパークリングワインと焼餃子のマリアージュ
ビールと合わせることが多かった方には、スパークリングワインが違和感なく合います。油っぽさや濃い味付けをシュワシュワの泡がすっきりさせてくれるだけでなく、綺麗な果実味が餃子のパンチのある美味しさを引き立ててくれます。
¥3,300(税込)
スパイスと熟成感が稀少な、食中にもピッタリの泡
蜂蜜に草木、ひのきといったスパイシーな要素と熟成香が心地よく混ざり合う稀少なスプマンテ。きめ細かい泡、バランス良い酸味と苦みが調和し、シャンパーニュを飲み飽きた人にもお勧めの1本
¥4,862(税込)
グルメな香りに満足感。中華にも合うふくよかなクレマン
シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で造るボルドーのスパークリング。イーストやクッキーのような香ばしいグルメなアロマと、丸みのある泡立ち、豊かな果実味が調和し、特に中華料理との相性が抜群
ロゼワインと焼餃子のマリアージュ
白と赤の両方の要素を持つロゼワインは、焼き目のカリっとした風味、ニンニクやニラなどの香味野菜の特徴、ジューシーな肉汁等々、焼餃子の美味しさの各要素に同調し、それを引き上げてくれるので、ベストマリアージュと言えるでしょう! 餃子には、色の淡いものより、少し色の濃いロゼワインのほうが強さがあるので、おすすめです。
¥3,520(税込)
シチリアの土着品種「ネロ ダヴォラ」単体で造ったロゼワイン。
甘酸っぱいスモモやアセロラを感じる香りに、しっかりとした酸味。
骨太のボディでお食事にも合わせやすい満足感のある味わい。
白ワインと焼餃子のマリアージュ
ニラやニンニク等は控え目にして、白菜やキャベツ等の野菜を多めにすると、さまざまなタイプの白ワインに合います。お醤油をつけず、そのまま食べるのもおすすめです。野菜の旨みに寄り添い、肉の美味しさを引き立ててくれる、優しい果実味の白ワインはいかがでしょうか。
¥3,245(税込)
マルケ州の土着品種「パッセリーナ」を使った白ワイン。
青りんごやグレープフルーツの香りにシナモンやローズマリーなどのスパイシーなアロマも。
まっすぐで力強い酸味と凝縮感のある果実味にほのかな苦みがアクセントの
フルボディの仕上がり。
¥3,520(税込)
複雑味が魅力の重みのある地中海の白ワイン
洋梨、シナモン、黄色い花の複雑な香りとドライな果実味。地中海ワイン特有のトロンとした口当たりで、豊富な酸味と長い余韻、旨みが魅力の伝統的なスタイルの辛口白
赤ワインと焼餃子のマリアージュ
赤ワインの場合は、黒酢を効かせたり、粗挽き胡椒をかけたり、パンチのある焼き餃子には見事にマッチします。軽すぎず重すぎない、スパイシーな赤ワインはいかがでしょうか。
¥3,960(税込)
フレッシュな果実味と樽熟成が奥深さを加える、エレガントな赤
チェリーやラズベリーのフレッシュな果実香に、樽熟成による紅茶やアーモンドのニュアンスが加わり複雑味を演出。溌剌とした酸味とのバランスも良く、飲み飽きないエレガントな赤ワイン
¥4,180(税込)
伝統とモダンが調和。スムースな飲み心地のボルドー
16世紀創業のラビュザン家が造る、モダンなオーガニックボルドー。木苺やスパイスの香りに、スッキリとした酸味とエレガントなタンニンが調和。サラサラとしたスムースな舌触りが心地よい一本
今回はスタンダードな焼餃子とのマリアージュを紹介しましたが、ワイン用にアレンジすればもっと色々なマリアージュが楽しめます。ぜひ試してみてください。
焼餃子 × ワイン|よくある質問
基本の方向性は?
香ばしさと肉汁には、泡(食中向きの辛口)・ロゼ・果実味ある白が合わせやすい土台。タレや薬味で微調整します。
黒酢や辣油を効かせる場合は?
酸味や辛味を受け止める泡/ロゼが便利。白ならキレのある辛口で、冷やしすぎず香りも活かすと馴染みが良いです。
野菜餃子やニラ控えめの軽やかな味なら?
軽やかな辛口白やロゼ。過度な樽は避け、果実味と酸で餡の甘み・香味を引き立てます。
香味が強い・肉感しっかりの餃子は?
ロゼの懐の深さが便利。赤を合わせるならタンニンは控えめで、果実味に厚みのあるタイプを。
温度の目安は?
泡6–8℃、白10–12℃、ロゼは8–10℃目安。香りを感じられる範囲で冷やしすぎない方がタレの旨みと馴染みます。
日仏の専門家によるボジョレーヌーヴォー2025のテイスティングコメント
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