餃子は、元々は中国から伝わった料理で、水餃子、蒸餃子、焼餃子等があります。もっぱらビールと合わせがちですが、いずれもワインにもよく合う点心です。
焼き餃子の豆知識
焼餃子は海外の中華レストランでは「北京風餃子」と書かれていることがありますが、内陸で万里の長城にも近い北京地方の料理です。日中戦争時に満州で多くの軍人が焼き餃子を食べたことから、日本中で普及しました。その後、日本人の舌に合わせて独自に進化し、家庭でも外食でも愛されています。
そんな日本風焼餃子は日々進化していて、新しいスタイルの餃子専門店や餃子バーが登場して大人気、定番の生ビールとの組み合わせだけでなく、クラフトビールやワインと楽しむ人もどんどん増えています。
ビールと焼餃子のマリアージュ
餃子と言えば、キンキンに冷えたビール!という方も多いと思いますが、オーガニッククラフトビールを試してみてはいかがでしょうか。原料の麦芽にこだわり、シャンパンのように瓶内二次発酵で泡を作り、無濾過瓶詰め。大手メーカーの工場製ビールとは全くの別物です。冷やしすぎないほうが、マリアージュの醍醐味をより楽しめます。
一般的な餃子にはさわやかなタイプのブロンドビール、しっかりした味付けや変わり種餃子にはアンバービールがおすすめです。
スパークリングワインと焼餃子のマリアージュ
ビールと合わせることが多かった方には、スパークリングワインが違和感なく合います。油っぽさや濃い味付けをシュワシュワの泡がすっきりさせてくれるだけでなく、綺麗な果実味が餃子のパンチのある美味しさを引き立ててくれます。
ロゼワインと焼餃子のマリアージュ
白と赤の両方の要素を持つロゼワインは、焼き目のカリっとした風味、ニンニクやニラなどの香味野菜の特徴、ジューシーな肉汁等々、焼餃子の美味しさの各要素に同調し、それを引き上げてくれるので、ベストマリアージュと言えるでしょう! 餃子には、色の淡いものより、少し色の濃いロゼワインのほうが強さがあるので、おすすめです。
白ワインと焼餃子のマリアージュ
ニラやニンニク等は控え目にして、白菜やキャベツ等の野菜を多めにすると、さまざまなタイプの白ワインに合います。お醤油をつけず、そのまま食べるのもおすすめです。野菜の旨みに寄り添い、肉の美味しさを引き立ててくれる、優しい果実味の白ワインはいかがでしょうか。
赤ワインと焼餃子のマリアージュ
赤ワインの場合は、黒酢を効かせたり、粗挽き胡椒をかけたり、パンチのある焼き餃子には見事にマッチします。軽すぎず重すぎない、スパイシーな赤ワインはいかがでしょうか。
今回はスタンダードな焼餃子とのマリアージュを紹介しましたが、ワイン用にアレンジすればもっと色々なマリアージュが楽しめます。ぜひ試してみてください。