「ちょっと一杯飲んで帰ろう」そんな時の筆頭とも言える焼き鳥。YAKITORIはそのまま世界でも通じるようになりました。ビールや酎ハイなどのイメージがあるやきとりですが、ワインとの相性も抜群のメニューです。
目次
やきとりとワインの基本ペアリング
やきとりとひと口に言っても、「塩」なのか「タレ」なのか。一味や七味、山椒、わさびといった薬味を添えるのか。あっさりとしたささみなのか、ジューシーなももなのか、濃厚なレバー、脂がのってるぼんじり、香ばしい皮…etcといったどの部位を食べるのか。実はピッタリ合うワインはそれぞれ違います。自分がよく食べるものの傾向を知って相性の良いワインを選ぶのがベストですが、どれでもカバーするならロゼワインが一番のオススメです。
やきとりは日本の伝統的ファストフード
やきとりと言うと、「仕事帰りのサラリーマンが、職場最寄りの駅近のやきとり屋で一杯」とか「部活帰りの高校生が、屋台で買い食い」というイメージがある、日本の伝統的ファストフードですが、ワインにもよく合います。
すでに平安時代には小鳥を串に刺して塩焼きしていたとか、江戸初期には醤油と酒のたれに漬け焼するというレシピ文献もあるそうです。安くてヘルシー、種類も豊富で、美味しいやきとり。本格的な炭火焼きでなくとも、ご家庭でフライパンや魚焼きグリルでも調理できます。
香ばしく焼けたやきとりはうま味もあり、幅広いワインとのペアリングが楽しめます。正肉、ねぎま、ささみ、手羽先、かわ、つくね、レバー、ハツ、ヤゲン、ぼんじり、砂肝など部位を考慮しつつ、味付けに合わせて選んでみましょう。
塩味のやきとりと白ワインのマリアージュ
ささみや胸肉等の繊維質のさっぱりしたお肉を塩でいただく場合は、レモンやスダチをきゅっと絞るように、柑橘系の白ワインが合います。ささみを塩とわさびでいただくさび焼は、山葵の風味に合わせてハービシャスな白ワインも合います。
モモや手羽先のように脂身がしっかりあるお肉を塩でいただく場合は、もう少しコクや樽の風味のある白ワインが合います。皮の香ばしさや肉汁の美味しさを、しっかり受け止めてくれるイメージです。
食感を楽しめる砂肝やハツなども塩が合います。ホルモン特有のくせはスパークリングと合わせるのがいいでしょう。
醤油タレ味のやきとりと赤ワインのマリアージュ
醤油ベースの甘辛いタレでいただく場合は、軽め~中程度の赤ワインが合います。ピノノワールは醤油のような香りもあるのでベストマリアージュです! また、太陽いっぱいのイタリア、スペインの赤ワインは、果実味と木樽熟成からくるほのかな甘みがタレの甘味にぴったり。程よく酸のあるもののほうが、脂に溶け込んでマッチします。
タレ+スパイスのやきとりと赤ワインのマリアージュ
タレに一味や七味等をつけた場合は、もう少し強さのある赤ワインが合います。シラーは、果実味から来る甘味と黒コショウのようなスパイシーさを持っているのでとても合います。
タレに山椒を加えた場合は、カベルネフランやツヴァイゲルトはいかがでしょうか。品種独特の個性として、オリエンタルな刺激があり、それが山椒の風味にぴたっとはまります。
塩もタレも合うやきとりとロゼワインのマリアージュ
一串ごとにワインのマリアージュを楽しめたら最高ですが、食事を通して1本選ぶなら、おすすめはロゼワインです。白の爽快さと赤のコクを持ち合わせているので、塩にもタレにも寄り添ってくれます。
焼き鳥に合うワインセット
焼き鳥の旨味を引き立てる赤白ワイン2本セットをご用意しました。
塩味の焼き鳥に柑橘系のスッキリした白ワイン。タレに一味や七味等をつけた焼き鳥には、少し強さのある赤ワインが合います。焼き鳥の味付けごとにペアリングをお楽しみください。
セット内容:赤ワイン750ml 1本 + 白ワイン750ml 1本
- モンフェッラート ソーヴィニョン ブラン 白
洗練されたシャープな味わいで、雑味のないクリアな辛口白ワイン。透き通った果実味とすっきりとしたコクのある味わいです。 - ツヴァイゲルト 赤
柔らかだが凝縮感のある果実味と非常にバランスの良い酸味。後味にはきめの細かい渋味が残る。東洋のようなニュアンスを感じる飲みやすいワインです。
ワインを開栓してもその日に飲み切らなければならないわけではありません。しっかり造られたワインは、栓をして、温度に気を付けて保管すれば通常数日間は美味しく飲めます。ぜひ数種類のワインを開けて組合せを楽しんでください。