白子ポン酢にカリッとソテー、天ぷら、鍋、グラタン、パスタ。和洋ともに使える冬のご馳走である白子には、素材の濃厚さに合わせて、ボリュームのある白ワインをベースに合わせると美味しくいただけます。
白子とワインの基本ペアリング
クリーミーで濃厚な白子は、湯引きしてポン酢で食べるのが定番ですが、軽く小麦粉をはたいて表面をカリッとさせるようにオイルやバターでソテーしたり、天ぷらにして食感の対比を楽しむ食べ方や、クリーミーさを生かしてグラタンやパスタにしたりと、調理の幅も広がっていて、ワインとも良い相性です。
ワインと合わせる際は、白子の濃厚なクリーミーさを考慮して、基本的にある程度厚みのある白ワインやスパークリングワインがおすすめです。
白子とは
冬の日本の食卓を彩るご馳走の1つ白子は、魚の精巣です。一般的にお店で販売されていたり、飲食店などで提供されるのは真鱈の白子ですが、フグやアンコウの白子も、産地や高級料理店などでは登場することもあります。
かつては、湯引きしてポン酢で食べたり、鱈ちり(鍋)で鍋料理として食べることが一般的でしたが、近年では表面をカリッと焼いたソテーやグラタン、パスタにソースのように絡ませる調理法も人気になっています。日本では、フレンチレストランやイタリアンなどでも冬の食材の1つとして、提供されることも普通になってきており、ワインとのマリアージュも楽しまれています。
白子ポン酢や白子鍋とワインのマリアージュ
白子自体は濃厚でも、ポン酢でさっぱりといただく料理のため、酸味もしっかり感じられる白ワインを選びましょう。
¥5,280(税込)
これがアリゴテ?と思わず驚く味わい
アリゴテ品種の酸味に樽熟成のまろやかさと奥深さが加わり、酸味とコクのバランスを楽しめる。
柑橘や蜂蜜の香り、滑らかな口当たりが魅力。魚介や前菜と相性抜群
¥2,695(税込)
4種の個性が活き合う、キリッとまっすぐな辛口白。4種のブドウを絶妙にブレンドしたガスコーニュ地方の辛口白 。洋梨やハーブの清涼感あるアロマと、キリッとした綺麗な酸が特徴 。軽快で清々しい飲み口
白子のソテーや天ぷらとワインのマリアージュ
外側のカリッとした衣の食感と中から溢れるクリーミーな白子。油分も感じてボリュームのあるこの料理には、スパークリングワインや、厚みがあり、果実味や酸味のバランスの良い白ワインをどうぞ。
¥4,620(税込)
軽やかさと飲み応えを両立した、上質な辛口プロセッコ
カモミールやオレンジの花、洋梨、林檎のフレッシュなアロマ。きめ細やかな泡はクリーミーな口当たりで、ドライながらバランスと奥行きのある仕上がり。イタリアワイン好きにお勧めのスパークリング
贅沢さを極めるなら、ぜひ芳醇なシャンパーニュとともに。
¥12,100(税込)
熟成3年以上。複雑かつ芳醇な極上のプルミエ・クリュ。
通常の2倍以上の3年以上カーヴで熟成させたオヴィレ村の一級畑の極上シャンパーニュ。白い花のような軽いアロマと心地よい樽の香りが調和し、複雑で芳醇な味わいが魅力
白ワインならふくよかさと爽やかさをあわせもつタイプがおすすめ。
¥7,810(税込)
上品かつダイナミックな味わいと称される2023年。
樽を感じるアロマと口当たりが上品に溶け合い、飲み込んだ後に感じる火打ち石のような残り香に後ろ髪を引かれる。
思う存分ブルゴーニュのシャルドネを楽しみたい!という方にお勧めの1本。
¥5,720(税込)
上品かつ濃厚。飲む重低音のような複雑なフルボディ白
樹齢50年以上のブドウを使用。柑橘、ヨーグルト、澱の香りが複雑に絡み合う。凝縮感や濃厚さがあり、厚みのある酸味と粘性。重低音が響くような力強いフルボディ白ワイン
白子のパスタやグラタンとワインのマリアージュ
白子のクリーミーさを生かしてソースのように絡めたパスタや、濃厚な白子にベシャメル(ホワイト)ソースにたっぷりチーズも載せて焼いた熱々のグラタンも、寒い冬にはまさにご馳走ですね。味噌を隠し味にするなど、少し和の要素も持ち合わせたこの料理には辛口でありながらまろやかさのある白ワインはいかがでしょう。
¥4,950(税込)
若くても熟成しても良い、コクのある上品なピノグリ
創業1620年のメイエー家が造るピノグリ。熟した金柑や紅茶を思わせる上品なアロマに、しっかりとしたボディとまろやかな口当たり。ほのかな甘みがあり、若飲みから熟成まで楽しめる一本
¥3,245(税込)
マルケ州の土着品種「パッセリーナ」を使った白ワイン。
青りんごやグレープフルーツの香りにシナモンやローズマリーなどのスパイシーなアロマも。
まっすぐで力強い酸味と凝縮感のある果実味にほのかな苦みがアクセントの
フルボディの仕上がり。
冬のご馳走である白子は、ボリュームのある味わいと食感でワインとの相性も抜群。ぜひ白子のおいしさを引き立てる白ワインやスパークリングワインと合わせて至福のひと時を味わってください。
白子 × ワイン よくある質問
基本の方向性は?
濃厚でクリーミーな白子には、ある程度の厚み・ふくらみのある白や、
油分を受け止める辛口スパークリングが土台です。白は果実味と酸のバランスが良いタイプが安心。
白子ポン酢/白子鍋には?
さっぱりいただく料理なので、酸がしっかり感じられる白を。
(本文例:アリゴテなど、酸とコクのバランスが取れた白)
ソテー/天ぷらには?
衣やバター・油のボリュームが出る分、辛口スパークリングや、
厚みがありつつフレッシュさもある白が好相性。
(本文例:プロセッコ、芳醇なシャンパーニュ/ふくよかな白)
パスタ/グラタンには?
白子のクリーミーさを生かした濃厚系には、辛口でありながらまろやかな白を。
(本文例:ピノ・グリ、パッセリーナなど)
泡と白、どう選び分ける?
油分・衣がある調理=泡、素材感を前に出す/ソースで厚みが出る=白を軸に、
料理のボリュームで厚み・ふくらみを調整します。
日仏の専門家によるボジョレーヌーヴォー2025のテイスティングコメント
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