カキフライには、衣の油分を切ってくれる酸味のある辛口白ワインがよく合います。牡蠣の旨みを断ち切らない辛口のスパークリングや、ソースで味わうなら渋みの少ない赤ワインも楽しめます。
サクッと揚がった衣の中から、濃厚な旨みがあふれるカキフライは、牡蠣がおいしくなる秋から冬にかけての定食の定番。選び方の基本は、食べ方で少し変わります。
タルタルソースで食べるなら、ハーブや白胡椒のニュアンスをもつ爽やかな辛口白や、食中向きの辛口スパークリングが好相性です。
塩とレモンでシンプルに食べるなら、柑橘系の香りをもつ辛口白や、軽快な辛口スパークリングがよく合います。
ソースをかけて食べるなら、渋みの少ない赤ワインも合わせられます。
カキフライとワインの基本ペアリング
カキフライには「油っぽさを切ってくれる酸味のある白ワイン」が基本的によく合います。
ただし牡蠣は、ほかの貝とは違って身のほとんどが内臓で、こってりとした旨みがあります。ただ酸味が強いだけでなく、さっぱりとしつつもワイン自体に強さがあるものを選ぶと盤石です。海産物なので、樽香の強いワインは牡蠣の磯の香りとぶつかりやすく、おすすめできません。
カキフライとは
カキフライは、明治時代に日本で生まれたとされる洋食の一つです。牡蠣に衣をつけて揚げることで、ミルキーで濃厚な旨みがぎゅっと閉じ込められ、外はサクサク、中はとろりとした食感が楽しめます。
欧米には「R の付かない月(May〜August=5〜8月)には牡蠣を食べるな」という言い伝えがあり、一般的な真牡蠣の旬は、秋から春にかけての暑くない時期。夏に旬を迎える岩牡蠣もありますが、カキフライには、身がふっくらと太る冬の真牡蠣がよく使われます。
カキフライの簡単レシピ
材料(2人分)
- 牡蠣(加熱用):12~16粒
- 片栗粉:大さじ2(下処理用)
- 塩、こしょう:各少々
- 薄力粉:適量
- 溶き卵:1個分
- パン粉:適量
- 揚げ油:適量
- レモン、キャベツのせん切り:お好みで
タルタルソース
- ゆで卵:1個
- 玉ねぎ(みじん切り):大さじ2
- パセリ(みじん切り):小さじ1
- マヨネーズ:大さじ4
- レモン汁:小さじ1
- 塩、こしょう:各少々
作り方
- 牡蠣をボウルに入れて片栗粉と塩少々をまぶし、やさしく揉み洗いします。黒っぽい汚れが出てきたら流水ですすぎ、キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ります。
- 牡蠣に軽く塩、こしょうを振り、薄力粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつけます。
- 180℃に熱した油で、きつね色になるまで2~3分揚げ、油を切ります。
- タルタルソースを作ります。ゆで卵を粗く刻み、玉ねぎ、パセリ、マヨネーズ、レモン汁を混ぜ合わせ、塩、こしょうで味を調えます。
- 器にカキフライを盛り、キャベツのせん切りとレモン、タルタルソースを添えます。
牡蠣の水気をしっかり拭いておくと、油はねが抑えられ、衣もはがれにくくなります。加熱用の牡蠣を使い、中心までしっかり火を通してください。
タルタルソースのカキフライに合うワイン
タルタルソースのまろやかさと酸味には、ソースのコクを上品にまとめてくれる白ワインや泡がよく合います。
まず安心なのは、ハーブのニュアンスのある爽やかな辛口白
柑橘や白い花の香りに、ハーブや白胡椒を思わせる爽やかなニュアンスをもつ辛口白を。穏やかな酸と、レモンピールのような心地よいほろ苦さが、タルタルソースのコクをすっきりとまとめます。
牡蠣の旨みを生かすなら、食中向きの辛口スパークリング
カキフライは、衣の油分を切ってくれるスパークリングワインもよく合います。ただし、牡蠣自体にミルクのような内臓の旨みがあるため、その旨みを断ち切らないものを選ぶことが重要です。蜂蜜や草木を思わせる香りや熟成感がある辛口の泡なら、牡蠣のコクと泡の爽快感がほどよく響き合います。
塩とレモンのカキフライに合うワイン
塩とレモンでシンプルに味わうカキフライは、牡蠣そのものの旨みが主役。レモンをきゅっと絞る感覚で、酸味のあるワインを合わせましょう。
レモンを絞る感覚で、柑橘系の香りの辛口白
青りんごやグレープフルーツなど柑橘系の香りをもつ、酸味のしっかりした辛口白を。牡蠣の旨みをくっきりと引き立てます。
気軽に合わせるなら、軽快な辛口スパークリング
プロセッコなど、フレッシュな果実味ときめ細かな泡をもつ辛口スパークリングも、塩とレモンのシンプルな味わいによく合います。普段の定食にも気軽に合わせられるタイプです。
ソースのカキフライに合うワイン
意外に思われるかもしれませんが、カキフライには渋みの少ない赤ワインも合います。特に、ウスターソースや中濃ソースをかけて食べる場合によく合います。
ソースの甘酸っぱさには、果実味のある渋みの穏やかな赤
ソースの甘酸っぱさやスパイスの風味が、赤ワインの果実味と自然につながります。渋みの強い赤ワインは牡蠣の磯の香りを強調しやすいので、タンニンが穏やかで、果実味がみずみずしいタイプを選ぶのがポイントです。
少し特別な日には、軽やかでエレガントな赤
ガメイなど、柔らかな果実味とエレガントな酸、穏やかなタンニンをもつ軽やかな赤も好相性。いつもの定食が、ビストロのような一皿になります。
カキフライに合うワイン選びで迷ったら
カキフライは、食べ方によって合うワインが少し変わります。
- タルタルソースなら、ハーブのニュアンスのある爽やかな辛口白
- 牡蠣の旨みを生かすなら、食中向きの辛口スパークリング
- 塩とレモンなら、柑橘系の香りの辛口白
- ソースなら、渋みの穏やかな赤
どれか1本だけ選ぶなら、どの食べ方にも合わせやすい酸味のある辛口白が使いやすいでしょう。泡があれば、どんな食べ方にも軽やかに寄り添ってくれます。
ワイン選びに迷う場合は、料理の味付けや一緒に出す料理に合わせて、専門スタッフにご相談ください。AIではなく、人間のスタッフが用途や好みに合わせてご提案します。
カキフライに合うワイン|よくある質問
カキフライにはどんなワインが合いますか?
基本は、衣の油分を切ってくれる酸味のある辛口白です。牡蠣の濃厚な旨みに負けない、ワイン自体に強さのあるものを選ぶと安心です。辛口のスパークリングや、渋みの少ない赤ワインも合わせられます。
タルタルソースと塩レモンでは、合うワインが違いますか?
少し違います。タルタルソースにはハーブや白胡椒のニュアンスをもつ爽やかな辛口白、塩とレモンには柑橘系の香りをもつ酸味のしっかりした辛口白が合わせやすくなります。
赤ワインも合わせられますか?
渋みの少ない赤なら合います。特にソースをかけて食べるときに好相性です。渋みの強い赤や、樽香の強い白は、牡蠣の磯の香りとぶつかりやすいので避けた方が無難です。
飲み頃の温度の目安は?
白は10~12℃、泡は8~10℃、赤は14~16℃が目安です。






















