秋から冬の定食に彩りを添えるカキフライ。家庭でも人気です。カリッとジュワッと牡蠣の旨みが口中に広がるカキフライはワインとの相性もとてもいいんです。
目次
カキフライとワインの基本ペアリング
旨みが強い貝の中でもとりわけ海のミルクとも呼ばれ、ボリュームのある牡蠣に衣をつけ油で揚げたカキフライ。基本的に油っぽさを切ってくれる酸味のある白ワインが良く合います。
ただし牡蠣は他の貝とは違ってほぼ内臓で、こってりとした旨味があるため、ただ酸味が強いだけだと旨みの余韻を味わえないため、さっぱりとしつつもワイン自体にも強さがあるものを選ぶと盤石です。海産物なので、樽で熟成したワインはおすすめできません。
またカキフライを味わうときのソースや調味料もワイン合わせとのポイントとなります。タルタルソース、塩とレモン、とんかつソース(中濃ソース)やウスターソースなど、それぞれ相性の良いワインが異なりますので以下を参照してください。
カキフライとは
カキフライは明治時代の日本生まれた西洋料理です。牡蠣(カキ)は岸壁や船底に付くため港町では手に入り易いありふれた貝で、欧米でも新鮮なものを生のまま食べます。
海のミルクとも呼ばれて栄養価が高いのですが、傷みやすいので冷蔵庫の無い時代に安全に食べるため揚げものにしたのでしょう。その後、手軽なご馳走として日本人の食卓に広まりました。もちろんワインとの相性はとてもいい料理です。
イギリスではRの付かない月(May,、Jun、July)には牡蠣を食べてはいけないとされています。旬は秋から春にかけての暑くない時期で、カキフライは涼しい季節定番のご馳走のひとつでした。
カキフライと白ワインのマリアージュ
牡蠣フライにタルタルソースを添える際のおすすめ白ワインペアリング
牡蠣フライを塩とレモンで食す際のおすすめ白ワインペアリング
スパークリングワインとカキフライのマリアージュ
カキフライは衣部分の油分を切ってくれるスパークリングワインが合いそうです。しかし何でもいいわけではありません。カキ自体のこってりとしたミルクのような内臓があるため、口の中に旨味がじわーと拡がって長く残るので、これを断ち切らないものを選ぶことが重要です。そこでおすすめは水の都ベニス(ヴェネチア)でチケッティ(ヴェネチア版タパス)と共に供されるスパークリングワインのスプマンテやプロセッコです。
カキフライと赤ワインのマリアージュ
カキフライには渋みの少ない赤ワインが合います。特に、ソースを付ける場合はよく合いますので、是非試してみてください。海産物なので、樽で熟成したワインはおすすめできません。
カキフライは冷凍食品も多く出回っていますから、手軽に通年で食べられるようになりました。ぜひお好きなワインと一緒に楽しんでください。