ホワイトソースに鮮やかな色合いのかぼちゃ。味わいだけでなく見た目も食欲をそそるかぼちゃのグラタンには、コクのあるしっかり目の白ワインを合わせていただきましょう。ミートソースのグラタンなら果実味のある赤ワインを。
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かぼちゃのグラタンとワインの基本ペアリング
滑らかでバターやミルクのおいしさを堪能できるホワイトソース(ベシャメルソース)とホクホクのかぼちゃ、少し焦げたチーズやベーコンや鶏肉といった優しい味の肉の要素。これらを1つのお皿で堪能できるかぼちゃのグラタンに最も適するワインが、ボリュームがあって、乳製品やバターを思わせるような香りのある白ワインです。
また、変わり種でミートソース(ボロネーゼソース)と合わせたかぼちゃのグラタンなら、酸味と果実味のバランスの良い赤ワインがピッタリです。
しっかり目のスパークリングワインなら、どちらのタイプのかぼちゃのグラタンにもマッチするでしょう。
かぼちゃのグラタンとは
日本でグラタンというと、ホワイトソース(ベシャメルソース)に鶏肉やエビなどの魚介類、そしてマカロニが入ったいわゆる「マカロニグラタン」が一般的。でも本来グラタンとは、パン粉やチーズを表面に載せてオーブンで焼き、表面に焼き色をつけた料理の総称です。発祥の地フランスでは、実にたくさんの種類のグラタンがあり、素材も味もさまざま。カスタードソースを使って果物を焼くフルーツグラタンというデザートとしてのグラタンもあります。
かぼちゃのグラタンもその数あるグラタンの1つで、イメージはマカロニグラタンのマカロニがかぼちゃになったものですが、ミートソースと合わせたり、ラザニアのようにホワイトソースとミートソースの両方を入れてオーブンで焼くのもかぼちゃのグラタン。ソースを入れず、じゃがいもで作るグラタンドフィノワのように、スライスしたかぼちゃをグラタン皿に並べ、塩、胡椒とバターを散らして牛乳を注ぎ、チーズを振ってオーブンで焼いたものも、もちろんかぼちゃのグラタンと呼ばれます。
白ワインとかぼちゃのグラタンのマリアージュ
ホワイトソース(ベシャメルソース)ベースのオーソドックスなかぼちゃのグラタンには、厚みのある、ちょっとバターを思わせるような白ワインがぴったりです。
赤ワインとかぼちゃのグラタンのマリアージュ
ラザニア風にホワイトソースとミートソース両方使ったかぼちゃのグラタンや、マッシュにしたかぼちゃとミートソースを合わせたアシ・パルマンチエ(シェパーズパイのようなもの)風のかぼちゃのグラタンなどには、酸味と果実味のバランスが良い赤ワインがお勧めです。
スパークリングワインとかぼちゃのグラタンのマリアージュ
まろやかでクリーミーなホワイトソースのかぼちゃのグラタンにも、トマトソースタイプでもどちらでも合わせやすいのが、しっかりとした味わいのスパークリングワインです。
かぼちゃはその食感や甘みなどから、クリーム系の味付けもミートソースにもとてもよく合います。ワインを合わせる場合は、仕上げによってベストな組み合わせが変わってくるので、先にワインが決まっている場合はそのワインに合わせてグラタンを仕上げると良いですよ。