筍(たけのこ)の天ぷらとワインのマリアージュ

春の旬といえば筍。文字通り「竹」と「旬」で、季節を味わい尽くす食材。筍ごはんや若竹煮はもちろん、油との相性も良いので天ぷらもおすすめ。ひと口かじるとたけのこの香りが口いっぱいに広がります。合わせたいのは膨らみのある白ワインやロゼワイン。冷やしすぎないのがお勧めです。

筍の天ぷらとワインの基本ペアリング

旬の時期の筍は、下処理の仕方にもよりますが歯ごたえと後味にわずかに残るえぐみが特徴です。天ぷらにすることで、衣のサクッとした食感と、ボリュームが加わります。食材の風味を壊さず、全体を優しく包んでくれるような膨らみのある白ワインがお勧めです。

日頃あまり油っぽい料理を食べない方の場合、さっぱりとさせてくれるスパークリングワインも良いでしょう。

シンプルに塩で味わうのが素材の味を満喫できますが、途中で抹茶塩や柚子塩、カレー塩などで風味の変化をつけるとまた違った味わいに。天つゆでいただく場合はロゼのスパークリングなどどうでしょう。竜田揚げのように筍に下味をつけて、片栗粉をまぶして揚げたものにも合いそうです。竜田揚げ風には、赤ワインが好きな人なら軽めの赤ワインも合わせられます。

筍の天ぷらとワインのマリアージュ

塩で味わう基本の天ぷらには膨らみのある白ワイン

適度な衣をまとったたけのこの天ぷらは、ひと口かじるとその香りが広がり、カリッとした食感とジューシーな味わいを楽しめます。素材のおいしさを引き立て、包んでくれる白ワインを合わせてみましょう。

ボルドー(グラーヴ) 白

16世紀創業のラビュザン家が造るモダンなボルドー白ワイン。野菜や魚を中心とした食生活に寄り添う、爽やかでフレッシュな辛口オーガニックワイン。 詳細はこちら

シャルドネ ヴェネツィア 白

イタリア・ヴェネト州のシャルドネの白ワイン。フレッシュなフルーツの香りと、柔らかく広がる果実味が楽しめるオーガニックワインです。 詳細はこちら

アルザスピノグリ 白

創業1620年の名家メイエー家が造る、アルザスの高貴品種ピノグリ100%の辛口白ワイン。ほのかな甘みとまろやかさで、幅広い料理とペアリングできます。 詳細はこちら

さっぱり食べたい人にはスパークリングワイン

天ぷらの油っぽさをすっきりさせながら食べ進めたい人には、スパークリングワインがベストです。ただ筍の繊細なおいしさを損なわないよう、泡も繊細な優しいタイプがお勧めです。

コッレマーレ プロセッコ 発泡

オレンジの花や、洋梨、柑橘類のフレッシュな香りに、繊細でクリーミーな泡が楽しめる上質なプロセッコです。 詳細はこちら

ヴァルドナータ 白 微発泡

軽快に楽しめる白の微発泡ワイン。細やかでクリーミーな泡が心地よく、それでいて飲みごたえもしっかり楽しめるオーガニックワインです。 詳細はこちら

天つゆでいただくならロゼのスパークリング

醤油と味醂の甘辛い天つゆと合わせるなら、ロゼのスパークリングワインがおすすめ。

クレマン ダルザス ロゼ 発泡

創業1620年のアルザスの名家で、1960年代からビオディナミ農法のメイエー家がピノノワール100%で造った、華やかで美しいオーガニックのスパークリングワイン。 詳細はこちら

筍の竜田揚げとワインのマリアージュ

煮物にした筍のリメイクでも、さっと茹でた筍に醤油や味醂で軽く下味をつけて、片栗粉をまぶして揚げれば竜田揚げ風に。この場合、醤油の風味や筍に味がついているので、ロゼワインや軽めのフルーティな赤でもいけるでしょう。

筍の竜田揚げにロゼワインで春の訪れを満喫

LW ツヴァイゲルト ロゼ

オーストリアで人気のぶどう品種「ツヴァイゲルト」を使用したロゼワイン。フレッシュな果実味が印象的なキュートな1本です。 詳細はこちら

コート ド プロヴァンス ロゼ

南仏サントヴィクトワール山麓のロゼワイン。セザンヌの色彩が似合う、きれいなオーガニックワインです。 詳細はこちら

赤ワインなら穏やかで軽やかなものを

ガスコーニュ ピノノワール 赤

フランス南西部ガスコーニュで造られたライトボディの赤ワイン。桜の花を思わせるアロマにピノノワールらしい滑らかさがあり、綺麗で飲みやすいワインです。 詳細はこちら

ボジョレー 赤 (熟成タイプ)

ビオディナミ農法のぶどうから造られた軽やかな赤ワインです。熟成によりヌーヴォーよりも落ち着いた仕上がりで、可愛らしい果実感がありながらもガメイの奥行きのある味わいを感じられるオーガニックワインです。 詳細はこちら

春は筍や山菜など天ぷらにするとおいしい自然の恵みがいっぱいです。旬ならではの香りを損なわずに天ぷらのボリュームもうまく包んでくれる白ワインを合わせて、春だけの美味しいマリアージュを楽しんでくださいね。

筍の下処理はなぜ必要?

掘りたての筍はえぐみがほとんど無く、そのまま茹でるだけで美味しく食べられます。ところが時が経つにつれてえぐ味が増して不味くなってきます。これは筍にはちょっとえぐみのあるシュウ酸が含まれているのと、白い粒々状のチロシンというたんぱく質があり、このチロシンが収穫後に酸化してえぐみの強いホモゲンチジン酸に変化するためです。

スーパーに並ぶたけのこは収穫後数日経っていますから酸化が進み、このホモゲンチジン酸量が増えてえぐみが強いので、下処理でアク抜きが必要になります。

ここで登場するのが米ぬかです。米ぬかはアルカリ性でホモゲンチジン酸を中和してくれますし、米ぬかに含まれるカルシウムがシュウ酸に結合してシュウ酸カルシウムとなり茹で汁に溶け出します。茹で汁は捨てるので筍を食べても健康に害はなくなり、美味しく食べられるようになります。



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