オードブルやパーティには欠かせないメニューの1つテリーヌ。素材も野菜、魚、肉と様々なパターンがあります。テリーヌごとに合うワインを見つけるのも楽しいですが、間違いのない王道のマリアージュはスパークリングワインです。
目次
テリーヌとワインの基本ペアリング
テリーヌが供される場面は、主にビュッフェやオードブル、前菜として。冷たい状態で美味しく食べられる料理です。素材は野菜、魚介類、肉類と多岐に渡るため、食材ごとの特性に合わせてワインを選べば、それぞれのテリーヌにベストマッチするワインが見つかりますが、難しいことは考えず、基本はスパークリングワインを選んでおけば間違いありません。
またクリスマスによく登場するフォワグラのテリーヌには、最上の組み合わせと言われるソーテルヌ(貴腐ワイン)をぜひ試してみてください。
食事の最初の方に供されることが多いので、まずは食事を始める乾杯のスパークリングワイン、ついで白ワインやロゼワインもよく合います。お肉のテリーヌの場合は、軽めで少し冷やした赤ワインもおすすめです。冷たい料理なのでワインの温度も低めだとより相性が良くなります。
テリーヌとは
フランスのオードブルや前菜を代表する料理の1つテリーヌは、野菜や魚介類、肉類を型に詰めてオーブンで焼いたり、蒸したり、冷やし固めたりした後、切り分けて提供される料理です。
テリーヌという言葉は、そもそもはこの料理を調理する際に使用する型のことですが、この型を使って作られた料理もテリーヌと呼ばれるようになりました。この型を使った料理はなんでもテリーヌと呼ばれるため、デザートでもテリーヌと呼ばれるものがありますが、一般的に「テリーヌ」と言えば、冷たい前菜の一品を指します。
カットした際に美しく見えるよう工夫されたものも多く、見栄えが良い上に、事前に用意できるため、特にパーティなど複数の料理の準備が必要な際には重宝します。作り置いておくことで、不意の来客や持ち寄りパーティなどでも喜ばれ、役に立つメニューです。
スパークリングワインとテリーヌのマリアージュ
冷たいオードブルや前菜として登場するというテリーヌの特性もあり、スパークリングワインと組み合わせるパターンが最も多く、実際にマリアージュとしてもぴったりです。シャンパーニュはワイン自体が力強いので、クリーミーなホタテやエビのテリーヌやお肉のテリーヌを合わせると良いでしょう。
スパークリング以外のワインを合わせるなら…
フォワグラのテリーヌとワインのマリアージュ
フランスのクリスマスには欠かせないフォアグラのテリーヌには、ぜひソーテルヌ(貴腐ワイン)を。金色に輝くワインと高貴な香り、上品な酸を秘めた甘い味わいがフォワグラを包み込み、最高のマリアージュを味わえます。
野菜のテリーヌとワインのマリアージュ
切り口が鮮やかな野菜のテリーヌは優しい味のブイヨンをゼラチンで固めたタイプが主流です。添えられるソースによっては味が強くなる場合もありますが、一般的には優しい味わいなので、さっぱりとした白ワインがよいでしょう。
トマトが主体のテリーヌなら、ロゼもおすすめ
魚介類のテリーヌとワインのマリアージュ
ホタテやエビ、カニや白身魚が主体となった魚介類のテリーヌは生クリームが使われたリッチな味わい。切れ味が良すぎるとせっかくの旨みを断ち切ってしまうので、ミネラル分がありつつも程よいボリュームもある白ワインを選びましょう。
お肉のテリーヌとワインのマリアージュ
日本では豚肉が主流ですが、本場フランスではうさぎや鴨肉のテリーヌなどもよく見かけます。お肉とはいえ、食事の最初の方にいただくこと、冷たい料理でもあるので、アルザスなどのボリュームのある白ワインや軽めの赤ワインがよく合います。
家で食べる機会は少ないかもしれませんが、作れるようになると重宝するメニューの1つです。ワインとの相性、特にスパークリングとの相性が抜群なので、ぜひ美味しいスパークリングと共に味わってみてください。