とろとろの柔らかさとほろほろの食感がなんとも贅沢な、豚の角煮。お醤油やお砂糖等の調味料や香辛料で甘辛く煮込んだお料理です。和風バージョンと中華バージョンでそれぞれのペアリングをご紹介します。
豚の角煮とワインの基本ペアリング
豚の角煮は、作られる地域によって調味料や香辛料等に特色がありますが、ここでは和食の角煮と中華の角煮に分けて、ワインを合わせてみましょう。どちらの角煮も、煮込み料理が持つまろやかな味わいを台無しにしないよう、タンニンの強すぎないワインがおすすめです。
和風豚の角煮と白ワインのマリアージュ
生姜風味のする優しい味わいの和風の角煮には、リースリングがおすすめです。もともと豚肉料理と相性のいいリースリングですが、しっかりとした果実味と酸があるので、角煮の甘辛さにも負けず、豚肉の旨味を引き上げてくれるでしょう。ぴりっとした生姜の風味にもよく合います。
和風豚の角煮と赤ワインのマリアージュ
赤ワインならメルローがおすすめです。メルローは、しっかりした果実味と酸味の強さもありつつ、まろやかさもあるので、お醤油ベースのしっかりした味付けのお料理にぴったりです。
ボバルもおすすめです。しっかりした果実味に加えて、スパイシーさもあるので、生姜のスパイシーさに同調して、旨味を引き立ててくれるでしょう。
中華風の角煮(東坡肉)とワインのマリアージュ
煮汁に八角や五香粉等の香辛料を使った中華風の豚の角煮(東坡肉)には、ロゼワインがおすすめです。スパイシーな印象の辛口ロゼを選べば、中華特有の香りにマッチし、脂っぽさも程よくさっぱりさせてくれるでしょう。
赤ワインならツヴァイゲルトやカベルネフランも好相性です。品種独特の個性として、オリエンタルな刺激があって、八角や五香粉の香りにぴたっとはまります。できあがりに山椒を効かせた場合は、特にカベルネフランがおすすめです。
いかがでしたか。調理に時間がかかるイメージがありますが、圧力鍋を使えば簡単です。また煮汁に入れるお酒をワインに変えれば、さらに相性が深まるでしょう。ぜひ色々なレシピでマリアージュを楽しんでみてください。